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木の実を集めて君にあげる
第10章 そして、結婚へ
僕は、自分が父親になると言ったのは、
瑞樹ちゃんが歳上の宇田川亮平との交際をご両親が反対していたこともあったけど、
それ以上に亮平さんが重篤な病気で、
瑞樹ちゃんと一緒に居れる状況じゃなかったことを説明した。
僕はまだ、話がなんとか出来る時に、
宇田川亮平と話をしたことも、
初めて口にした。
そして、その時、
瑞樹ちゃんを守るからと宇田川亮平に伝えたことを言った。
そして、宇田川亮平がもうこれ以上はもたないと連絡を貰って、
瑞樹ちゃんを病院に連れて行った時、
瑞樹ちゃんが動転して駆け出してしまって階段から落ちたことも説明した。
「じゃあ、あの時、同じ病院に、
その男も居たのか」と言って、
瑞樹ちゃんのお父様は溜息をついた。
あの日のこととその後のことは覚えてないけど、
僕が悪者になってるのが許せないし、
僕が殴られたりしたんじゃないかと、
瑞樹ちゃんは真剣な顔でお父様に話をしながら、
泣いている。
「殴ってはないけど、
出て行ってくれと言ったよ」と言ったお父様は、
僕に頭を下げて、
「済まなかったね?
酷いことを言ったよ」と肩を震わせて言った。
お母様もハンカチで涙を押さえていたけど、
お父様は、
瑞樹ちゃんの為にと思ったとはいえ、
嘘をついた僕にも問題がなかったとは言えないし、
なんか、これじゃあ、
どうして良いか判らないよと思っていたら、
瑞樹ちゃんは更に大きい爆弾を落とした。
僕と…。
悠介さんと一緒になりたいっていう爆弾。
これ、
僕が言うべき話なのに、
本当に不甲斐ない。
でも、そんなこと、
まだ言える立場じゃないことも良く判っていて、
僕は正直な気持ちを言った。
最低限、司法試験受かって、
大学卒業しないと、
とても瑞樹ちゃんをお嫁にくださいなんて言えないってこと。
何しろ、大学だって、
瑞樹ちゃんは東大で、
僕は早稲田だし。
車だって出世払いと言われて、
親に買って貰って、
学費も出して貰ってる。
今、住んでるのは、
瑞樹ちゃんのマンションに間借りしてる状況だからと言うと、
お父様が、
「えっ?
そうなの?」と、
お母様に目を丸くして言った。
瑞樹ちゃんが歳上の宇田川亮平との交際をご両親が反対していたこともあったけど、
それ以上に亮平さんが重篤な病気で、
瑞樹ちゃんと一緒に居れる状況じゃなかったことを説明した。
僕はまだ、話がなんとか出来る時に、
宇田川亮平と話をしたことも、
初めて口にした。
そして、その時、
瑞樹ちゃんを守るからと宇田川亮平に伝えたことを言った。
そして、宇田川亮平がもうこれ以上はもたないと連絡を貰って、
瑞樹ちゃんを病院に連れて行った時、
瑞樹ちゃんが動転して駆け出してしまって階段から落ちたことも説明した。
「じゃあ、あの時、同じ病院に、
その男も居たのか」と言って、
瑞樹ちゃんのお父様は溜息をついた。
あの日のこととその後のことは覚えてないけど、
僕が悪者になってるのが許せないし、
僕が殴られたりしたんじゃないかと、
瑞樹ちゃんは真剣な顔でお父様に話をしながら、
泣いている。
「殴ってはないけど、
出て行ってくれと言ったよ」と言ったお父様は、
僕に頭を下げて、
「済まなかったね?
酷いことを言ったよ」と肩を震わせて言った。
お母様もハンカチで涙を押さえていたけど、
お父様は、
瑞樹ちゃんの為にと思ったとはいえ、
嘘をついた僕にも問題がなかったとは言えないし、
なんか、これじゃあ、
どうして良いか判らないよと思っていたら、
瑞樹ちゃんは更に大きい爆弾を落とした。
僕と…。
悠介さんと一緒になりたいっていう爆弾。
これ、
僕が言うべき話なのに、
本当に不甲斐ない。
でも、そんなこと、
まだ言える立場じゃないことも良く判っていて、
僕は正直な気持ちを言った。
最低限、司法試験受かって、
大学卒業しないと、
とても瑞樹ちゃんをお嫁にくださいなんて言えないってこと。
何しろ、大学だって、
瑞樹ちゃんは東大で、
僕は早稲田だし。
車だって出世払いと言われて、
親に買って貰って、
学費も出して貰ってる。
今、住んでるのは、
瑞樹ちゃんのマンションに間借りしてる状況だからと言うと、
お父様が、
「えっ?
そうなの?」と、
お母様に目を丸くして言った。