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妄想完全犯罪
第1章 お仕置き
「それでしたら主人が何時も使ってる店が丸山に有ります個室も有るので確か涼子も何回か行ったことが有るのでそこで」
と言う事でその店の個室で待っているといかにもセレブのマダム風の中年女性が部屋に入って来ます。
「職務の関係上、面が割れるとまずいのでこのような恰好で失礼します」
「こちらこそ今回はお手数をお掛けして申し訳ありません」と頭を下げてバッグから茶封筒を差し出します。
封のされていない中には数十枚の一万円札が入っています。
「これで何とかして頂けませんか?」
「何か勘違いしてませんか?私はこんな物が欲しくてお電話したのでは有りません」
「金額が足りませんか?」
「まだ分かって頂けないみたいですね、貴女のそういう何でもお金で解決しようとする姿勢がお嬢さんを万引き常習者にしてるんですよ」
「何を偉そうに言ってるんですか、お金が目的で無いならもうとっくに警察に連れて行ってる筈でしょう、そうしないのはろくに証拠もなしに言い掛かりをつけて金銭をせしめようと言う以外考えられないじゃないですか」と威圧的にまくし立てます。