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not erotic love stories
第120章 プロローグ 女の子にハッとする時:赤石君が園田さんに
山田が、煽るから。
ニヤけた口元を隠すように、アイツは言った。
「困ったなぁ・・・男の方の図書委員、いなかったら俺がなるしかないけど・・・」
ジッと、僕の顔をみつめながら、いたずらな目で促すんだ。
まるで、何もかも知り尽くしているかの如く。
そう、アイツは知っている。
僕が、園田さんにゾッコンだということを。
修学旅行の夜中。
眠れない布団の中で。
アイツと俺は。
互いに好きな女の子の名前を、手のひらに書いていた。
ニヤけた口元を隠すように、アイツは言った。
「困ったなぁ・・・男の方の図書委員、いなかったら俺がなるしかないけど・・・」
ジッと、僕の顔をみつめながら、いたずらな目で促すんだ。
まるで、何もかも知り尽くしているかの如く。
そう、アイツは知っている。
僕が、園田さんにゾッコンだということを。
修学旅行の夜中。
眠れない布団の中で。
アイツと俺は。
互いに好きな女の子の名前を、手のひらに書いていた。