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僕と彼女の週末
第15章 19:00 ブレーキ
昨日のコンビニ帰りのここでの出来事が夢だったみたいに、千夏ちゃんはあっさりと部屋の中に入っていった。
「なんか手伝う?」
諦めきれずにまだ火種が燻ったままの僕は、なんとか平静を保った顔で答える。
「大丈夫だよ、座ってて」
1DKの僕の部屋は、千夏ちゃんがそこに存在してるだけで一気に華やいでいた。
ソファに座ってる千夏ちゃんの後ろ姿からなんとか視線を引き剥がして、冷蔵庫にしまっておいたシュウマイを蒸し器に並べ始める。
「何か飲む?」
「あ、忘れてた。水ちょうだい」
千夏ちゃんがバッグから取り出したのは処方された薬の袋だった。
「どうしたの?!具合悪いの?」
僕のワガママに応えるために無理してくれたのかと、申し訳ない気持ちと感動する気持ちが湧き起こった。
「んー、別に、悪くないよ」
チラッと見えた袋には聞いたこと無い名前が書いてあった。
それ以上は教えてくれないんだろうか…悩んだけど、どうしても気になって聞いてみた。
「何の薬なの?」
「えー…」
「言いたくない?」
「うーん…」
歯切れが悪くて千夏ちゃんらしくない。
もしかして、重大な病気…まさか…
体から血の気が引きかけたところで、千夏ちゃんが口を開いた。
「なんか手伝う?」
諦めきれずにまだ火種が燻ったままの僕は、なんとか平静を保った顔で答える。
「大丈夫だよ、座ってて」
1DKの僕の部屋は、千夏ちゃんがそこに存在してるだけで一気に華やいでいた。
ソファに座ってる千夏ちゃんの後ろ姿からなんとか視線を引き剥がして、冷蔵庫にしまっておいたシュウマイを蒸し器に並べ始める。
「何か飲む?」
「あ、忘れてた。水ちょうだい」
千夏ちゃんがバッグから取り出したのは処方された薬の袋だった。
「どうしたの?!具合悪いの?」
僕のワガママに応えるために無理してくれたのかと、申し訳ない気持ちと感動する気持ちが湧き起こった。
「んー、別に、悪くないよ」
チラッと見えた袋には聞いたこと無い名前が書いてあった。
それ以上は教えてくれないんだろうか…悩んだけど、どうしても気になって聞いてみた。
「何の薬なの?」
「えー…」
「言いたくない?」
「うーん…」
歯切れが悪くて千夏ちゃんらしくない。
もしかして、重大な病気…まさか…
体から血の気が引きかけたところで、千夏ちゃんが口を開いた。