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僕と彼女の週末
第14章 16:30 距離
そうか、きっとパンツの中が気持ち悪いんだな…

察した僕は、待ってるね、迎えに来るからね、とだけ伝えて、千夏ちゃんを見送った。


(これ以上ないマーキングだな)
満足感が湧いてきたおめでたい頭の中。
千夏ちゃんの姿が見えなくなった瞬間に、すっと温度を下がった。

(そう言えば結婚…するって言ってくれた?)

人混みの中、目を閉じて一連の流れを思い返す。僕は何回か千夏ちゃんに結婚して欲しいって言った…はず…

(あれ…?)

記憶が曖昧過ぎる。更に、千夏ちゃんの別の映像ばっかり思い浮かんで邪魔をしてくる。

(でも、その気がなきゃ中で出していいなんて言わない…よね…まさか…)

言いようのないモヤモヤが僕を包み込んでいく。

いつものスーパーに入る頃には、一人で悩んでたって答えが出るわけない…ってところにいき着いて、なんとか気持ちを切り替えた。

僕は僕にできることをして、千夏ちゃんも僕とずっと一緒にいたいって思ってくれるような人でいよう。

これまで僕の元を去っていった元カノは2人。
2人とも僕じゃ退屈で、頼りなくて、情けなくて、思ってたのと違うって言ってた。

でも、千夏ちゃんは違う。
こんな僕を面白がって楽しんで、そして…信じられないほどの刺激を僕に与えてくれる。
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