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おっかない未亡人
第10章 妻ウィーーク!
「すみません。」
廊下で小柄な細身の女性に話し掛けられる
「あのぉ、関本はおりますでしょうか。」
一瞬何を言われたか分からなかった
「これ、主人に渡してもらえますか。お弁当忘れちゃって。」
「ああ、」
奥さんだ
ついに会ってしまった
普通に職場に来るんだ
もしかして偵察も兼ねて?
若くはないけど髪もちゃんと手入れされている
とにかくウエストが細かった
「じゃあ、お願いしますね。」
奥さんは一礼して踵を返した
幸子はしばらく動けないでいた
関本はまだ出先から戻っていなかった
安堵する
今会ってもどんな顔していいか分からない
平静を保って関本のデスクに置く
最近誰かのプレゼント置いてばかりだな
自席に戻ると松下が話し掛けてくる
「何あれ?」
「弁当だそうです。」
「嫁?」
「いえす。」
「宣戦布告だな。」
そろそろ手を引くか
妻が来たからにはもうこれ以上は
幸子はしばし目を閉じる
今まで楽しかった
ありがとう
大丈夫。あたしは強い
きっと立ち直れる
「まっつん、早く課長に戻って?」
「勝手だな。そう簡単に戻れるもんか。」
「アシストするわ。」
あたし、まだまだ頑張れる
廊下で小柄な細身の女性に話し掛けられる
「あのぉ、関本はおりますでしょうか。」
一瞬何を言われたか分からなかった
「これ、主人に渡してもらえますか。お弁当忘れちゃって。」
「ああ、」
奥さんだ
ついに会ってしまった
普通に職場に来るんだ
もしかして偵察も兼ねて?
若くはないけど髪もちゃんと手入れされている
とにかくウエストが細かった
「じゃあ、お願いしますね。」
奥さんは一礼して踵を返した
幸子はしばらく動けないでいた
関本はまだ出先から戻っていなかった
安堵する
今会ってもどんな顔していいか分からない
平静を保って関本のデスクに置く
最近誰かのプレゼント置いてばかりだな
自席に戻ると松下が話し掛けてくる
「何あれ?」
「弁当だそうです。」
「嫁?」
「いえす。」
「宣戦布告だな。」
そろそろ手を引くか
妻が来たからにはもうこれ以上は
幸子はしばし目を閉じる
今まで楽しかった
ありがとう
大丈夫。あたしは強い
きっと立ち直れる
「まっつん、早く課長に戻って?」
「勝手だな。そう簡単に戻れるもんか。」
「アシストするわ。」
あたし、まだまだ頑張れる