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おっかない未亡人
第10章 妻ウィーーク!
うー
頭がガンガンする
目覚めると見慣れない天井だった
ふと横を見ると誠が眼鏡をかけたまま寝ている
え?
飛び起きて辺りを見回す
明らかにラブホだった
「嘘でしょ。」
しかし二人とも服は着ている
もしかしてセーフ?
「誠、起きてー。誠ーー!」
揺さぶるが起きない
「うーん、まだ眠い。」
「会社遅れるよ。」
結婚してた頃もよくこうして起こしたな
「俺今日休みだから、、、。」
人肌は恋しい
シたかシてないかなんてどうでもいい
一晩でも側に居てくれれば嬉しかった
「ありがとね。あたし、頑張るから。」
「頑張るって何を?」
誠はまだ目を閉じている
「色々に決まってんでしょ~。」
勢いよく脇腹をくすぐる
「あー!やめれーー!!」
こうすると起きるのだ
「お寝坊さん。」
そろそろ行かなきゃ
キスなんてしない
そんな甘いあたしたちじゃない
「じゃ、お疲れ。」
お金を置いて出ていく
筋は通す
借りも貸しもなし
会社に行くとエレベーターで関本と鉢合わせた
「おはようございます。」
余裕があった
昨日の酔いがまだ覚めないからか
今ならお行儀のよい部下になれる
「ああ、おはよう。」
向こうはやはりバツが悪そうだ
階を上るのが遅く感じられた
「掛け違えてるよ。」
「へ?」
関本の手が伸びてきてブラウスのボタンを触る
ドキドキしてきた
昨日終わらせたはずなのに
ずるいよ、、
「あ、どうも。」
やっぱりカッコいい
エレベーターも先に下ろしてくれた
「どうも。」
席に着いて隣の松下に話しかける
「あたしさー覚えてないのよ。何で起きたら誠が居るの?」
「知るかよ。」
「だいたい何で誘ったのよー。」
「ノリノリだったくせに。」
ふと関本を見ると目が合う
やだ、見ないでよ
「居酒屋出てから誠君に抱きついて離れなかったぞ。お願いだから出ていかないでとか言ってた。俺が知ってるのは二人でタクシーに乗った所までだな。」
「うわっ、悪夢。」
「支障はないだろ。何か失うわけじゃないし。」
元夫と朝帰りは不本意だが
とりあえず気は紛れた
今朝から関本とエレベーターで会ったとか
そんなのどうでもいい
行きずりの誰かの温もりだけが今の幸子を保っていたのだった
頭がガンガンする
目覚めると見慣れない天井だった
ふと横を見ると誠が眼鏡をかけたまま寝ている
え?
飛び起きて辺りを見回す
明らかにラブホだった
「嘘でしょ。」
しかし二人とも服は着ている
もしかしてセーフ?
「誠、起きてー。誠ーー!」
揺さぶるが起きない
「うーん、まだ眠い。」
「会社遅れるよ。」
結婚してた頃もよくこうして起こしたな
「俺今日休みだから、、、。」
人肌は恋しい
シたかシてないかなんてどうでもいい
一晩でも側に居てくれれば嬉しかった
「ありがとね。あたし、頑張るから。」
「頑張るって何を?」
誠はまだ目を閉じている
「色々に決まってんでしょ~。」
勢いよく脇腹をくすぐる
「あー!やめれーー!!」
こうすると起きるのだ
「お寝坊さん。」
そろそろ行かなきゃ
キスなんてしない
そんな甘いあたしたちじゃない
「じゃ、お疲れ。」
お金を置いて出ていく
筋は通す
借りも貸しもなし
会社に行くとエレベーターで関本と鉢合わせた
「おはようございます。」
余裕があった
昨日の酔いがまだ覚めないからか
今ならお行儀のよい部下になれる
「ああ、おはよう。」
向こうはやはりバツが悪そうだ
階を上るのが遅く感じられた
「掛け違えてるよ。」
「へ?」
関本の手が伸びてきてブラウスのボタンを触る
ドキドキしてきた
昨日終わらせたはずなのに
ずるいよ、、
「あ、どうも。」
やっぱりカッコいい
エレベーターも先に下ろしてくれた
「どうも。」
席に着いて隣の松下に話しかける
「あたしさー覚えてないのよ。何で起きたら誠が居るの?」
「知るかよ。」
「だいたい何で誘ったのよー。」
「ノリノリだったくせに。」
ふと関本を見ると目が合う
やだ、見ないでよ
「居酒屋出てから誠君に抱きついて離れなかったぞ。お願いだから出ていかないでとか言ってた。俺が知ってるのは二人でタクシーに乗った所までだな。」
「うわっ、悪夢。」
「支障はないだろ。何か失うわけじゃないし。」
元夫と朝帰りは不本意だが
とりあえず気は紛れた
今朝から関本とエレベーターで会ったとか
そんなのどうでもいい
行きずりの誰かの温もりだけが今の幸子を保っていたのだった