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おっかない未亡人
第13章 自分のために戦う
「もしもーし。」
ホテルを出て慎吾に電話を掛けるとワンコールで出た
「シンちゃん、、」
声を聞いて安堵する
「何してた?」
「うーん、特に何も。幸子ちゃんは今帰り?」
あたしちゃんと別れてきたよ
不毛な不倫に別れを告げてきたよ
今日はキスマークだらけだから会えないけどね
「お弁当ありがとね。」
「ちょうど通り道だったからさ、ついでに届けた。管理職っぽい人に渡したけど、大丈夫だった?」
関本のことだ
見た目で偉い人って分かるのか
「うん。課長だった。」
「げっ、そうなんだ。」
さっきまでその人とホテル居たの
でも、あたしシンちゃんと暮らすって決めたから
「ただいま。」
家に帰ると槻がパックをしながらテレビを見ていた
「ごはん食べる?」
「済ませてきた。」
「お風呂入る?」
「、、、済ませてきた。けど入ろうかな。」
「なんで?」
「お湯に流したいこともあるの。」
槻がパックを取り外しながら話す
「あたしもお湯に流してきたよ。さっちゃんみたいに儀式はしてないけどね。」
「話せたんだ?」
「うん。終わってみるとさ、あっけないよね。あの人のどこがよかったんだろうとかさ。」
何はともあれ二人とも見切りをつけたのだ
「ワイン飲もっか。」
「賛成。」
私たちは戦う
誰でもない自分のために
自らの手で不毛な恋を終わらせて
もとの生活を取り戻してゆく
「あたしさ、ゆくゆくはシンちゃんと住もうかなって。」
「へぇ。結局はそこに落ち着いたか。」
「合鍵貰っちゃった~ん♪」
「あれ?でも叔父さん異動になったって聞いたよ~。」
「異動?」
「多分引っ越すんじゃないかな~。今のところから通うの厳しいって言ってた。」
あたし知らないや
るんるん気分から一気に転落した気がした
ホテルを出て慎吾に電話を掛けるとワンコールで出た
「シンちゃん、、」
声を聞いて安堵する
「何してた?」
「うーん、特に何も。幸子ちゃんは今帰り?」
あたしちゃんと別れてきたよ
不毛な不倫に別れを告げてきたよ
今日はキスマークだらけだから会えないけどね
「お弁当ありがとね。」
「ちょうど通り道だったからさ、ついでに届けた。管理職っぽい人に渡したけど、大丈夫だった?」
関本のことだ
見た目で偉い人って分かるのか
「うん。課長だった。」
「げっ、そうなんだ。」
さっきまでその人とホテル居たの
でも、あたしシンちゃんと暮らすって決めたから
「ただいま。」
家に帰ると槻がパックをしながらテレビを見ていた
「ごはん食べる?」
「済ませてきた。」
「お風呂入る?」
「、、、済ませてきた。けど入ろうかな。」
「なんで?」
「お湯に流したいこともあるの。」
槻がパックを取り外しながら話す
「あたしもお湯に流してきたよ。さっちゃんみたいに儀式はしてないけどね。」
「話せたんだ?」
「うん。終わってみるとさ、あっけないよね。あの人のどこがよかったんだろうとかさ。」
何はともあれ二人とも見切りをつけたのだ
「ワイン飲もっか。」
「賛成。」
私たちは戦う
誰でもない自分のために
自らの手で不毛な恋を終わらせて
もとの生活を取り戻してゆく
「あたしさ、ゆくゆくはシンちゃんと住もうかなって。」
「へぇ。結局はそこに落ち着いたか。」
「合鍵貰っちゃった~ん♪」
「あれ?でも叔父さん異動になったって聞いたよ~。」
「異動?」
「多分引っ越すんじゃないかな~。今のところから通うの厳しいって言ってた。」
あたし知らないや
るんるん気分から一気に転落した気がした