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おっかない未亡人
第13章 自分のために戦う
「モテるねえ〜。」

紀子と2人でランチに来る

「あたしも離婚した頃は何故かモテたのよ。取材行って後日誘われるとかしょっちゅう。でも子供が小さかったからなあ。今思えば惜しいことしたって思うよ。」

「今でも誘われてそう。」

「どうかな。この歳になるともう、老後のことがちらくつのよねえ。子供も巣立っちゃったし。」

紀子は女性初の部長に就任していた
ますます貫禄が出ている

「何か悩み事?」

「え?」

この人にはわかるらしい
入社以来幸子を見ているのだ

「不毛な恋を終わらせました。」

「もしかして、関本くん?」

「知ってたんですか?」

「ながーく生きてると色々見えてきちゃうんだよね。」

「そうですか。。」

さすがこの人に隠し事はできない

「そんな顔しない。不倫の一つや二つが何よ。見返してやんなさい。」

「見返す、、ですか。」

「あたしだったら仕事で見返すな。」

仕事、、
今のあたしは中途半端な気がする
仕事も恋も
誰にも何にも真っ向から向き合えてない




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