この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
おっかない未亡人
第15章 多角関係
「じゃあまず体調面に不安はありますかってところなんだけど。」
塩見と一対一の面談がある
幸子は虚ろだった
最近夢にも三原が出てきて眠れないのだ
そして目の前には夫そのものが座っている
かきみだされてかきみだされて
おかしくなりそうだった
「あまり、、眠れてなくて。」
「そうなんだ。何か悩み事とかあれば聞くけど。」
あなたです
ずばりあなたの存在が
颯爽と現れてあたしをかきみだしてる
目で訴えてしまった
「そうだなぁ。スケジュールが少しタイトだからなぁ。今度の出張も誰かと代わってもらって、、。」
「嫌です!今私、仕事しかないんです!!奪わないで~。下ろさないで~。」
幸子は泣きわめいた
あまりの取り乱しように塩見の動きが止まる
「少し、休んだ方がいい。」
肩に手が触れてきて真っ正面から顔を見てしまう
どうして現れたの?
あたし、やっと次に進めそうだったのに
「三原さん?」
泣き腫らした顔で彼を見た
もう区別がつかない
「あなたが、あなたが、いけないんです。急に現れてあたしをかきみだして。」
憎悪の表情になる
しかし相手は冷静だった
「ちょっと待ってて。」
彼は出ていってしばらくしてから上着を取って戻ってくる
「着いてきて。」
そのまま彼の車に乗せられる
どこに連れていかれるのだろう
車の中でも泣きじゃくっていた
着いたのは心療内科で
塩見に促され素直に中に入る
オルゴール系のBGMが流れていてアロマの香りが漂っていた
幸子は徐々に落ち着きを取り戻してゆく
問診票を書いている間も診察を受けている間も
彼は待合室で待っていてくれた
時折仕事の電話にも立っていた
無理して抜けてくれたんだ
帰りの車でも彼は深くは聞かなかった
「今日は取り乱してすみませんでした。」
正直に夫に似ていて仕事が手につかないことを話した
「ああ、なんか他の人にも言われたよ。三原さん見てて、動揺してるのは気付いてたんだけど、上司としてどこまで踏み込んでいいか、俺も悩んでた。」
来るときは後部座席だったが帰りは助手席に乗った
いっそのことこの人を好きになれたら楽なのかもしれない
「俺に何かできることあったら、、あ、こういうのがいけないのかな、、。」
赤信号になる
幸子は体を乗り出して塩見の腕を引っ張ってキスをしてしまった
塩見と一対一の面談がある
幸子は虚ろだった
最近夢にも三原が出てきて眠れないのだ
そして目の前には夫そのものが座っている
かきみだされてかきみだされて
おかしくなりそうだった
「あまり、、眠れてなくて。」
「そうなんだ。何か悩み事とかあれば聞くけど。」
あなたです
ずばりあなたの存在が
颯爽と現れてあたしをかきみだしてる
目で訴えてしまった
「そうだなぁ。スケジュールが少しタイトだからなぁ。今度の出張も誰かと代わってもらって、、。」
「嫌です!今私、仕事しかないんです!!奪わないで~。下ろさないで~。」
幸子は泣きわめいた
あまりの取り乱しように塩見の動きが止まる
「少し、休んだ方がいい。」
肩に手が触れてきて真っ正面から顔を見てしまう
どうして現れたの?
あたし、やっと次に進めそうだったのに
「三原さん?」
泣き腫らした顔で彼を見た
もう区別がつかない
「あなたが、あなたが、いけないんです。急に現れてあたしをかきみだして。」
憎悪の表情になる
しかし相手は冷静だった
「ちょっと待ってて。」
彼は出ていってしばらくしてから上着を取って戻ってくる
「着いてきて。」
そのまま彼の車に乗せられる
どこに連れていかれるのだろう
車の中でも泣きじゃくっていた
着いたのは心療内科で
塩見に促され素直に中に入る
オルゴール系のBGMが流れていてアロマの香りが漂っていた
幸子は徐々に落ち着きを取り戻してゆく
問診票を書いている間も診察を受けている間も
彼は待合室で待っていてくれた
時折仕事の電話にも立っていた
無理して抜けてくれたんだ
帰りの車でも彼は深くは聞かなかった
「今日は取り乱してすみませんでした。」
正直に夫に似ていて仕事が手につかないことを話した
「ああ、なんか他の人にも言われたよ。三原さん見てて、動揺してるのは気付いてたんだけど、上司としてどこまで踏み込んでいいか、俺も悩んでた。」
来るときは後部座席だったが帰りは助手席に乗った
いっそのことこの人を好きになれたら楽なのかもしれない
「俺に何かできることあったら、、あ、こういうのがいけないのかな、、。」
赤信号になる
幸子は体を乗り出して塩見の腕を引っ張ってキスをしてしまった