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おっかない未亡人
第19章 クロワッサン
「体調はどう?」

塩見に別室に連れていかれる

「もう薬に頼らなくても眠れるようになりました。」

「そっか。安心した。」

夫に似てるとかもうどうでも良かった
今では一人の上司として接することができる

そしてよくよく見ると似ていない気もするのだ
先入観って怖いわぁ


「あのぉ、取り乱してあんなことしてすみませんでした。」

キスしたことを謝らなければ

「どうかしてました。行き急いでたんだと思います。一人でも生きていけるって証明したかった。周りにも前に進めってせっつかれてた。プレッシャーだったんだと思います。」

「僕は、気にしてないから。三原さんも気にしないでいいからね。」

「はい。。」

よかった
飛ばされずに済んだ?


「他に困ってることある?」

「ちなみになんですけど、塩見さんは霊感ありますか?」

「子供の頃は金縛りに良くあってたけど、、何で?」

「恋人がいるんですけど、亡くなった夫がたびたび乗り移るんです。それで彼と喧嘩になっちゃって。」

「複雑だね。僕でよければ力になりたいけど、、。その道は詳しくはないかな。」

部下の霊感の心配までは業務外だ

「ま、仕事に支障出ないようにするんで。ご心配なく。」

幸子は明るく振る舞ったが
塩見の顔はくぐもったままだ

「あーもしかして気持ち悪い奴って思ってます?」

「いや、、、。力になれるか分からないけど、、俺の元嫁が、霊感ある人でさ、、、。」

あ、離婚してたのね





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