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おっかない未亡人
第19章 クロワッサン
「仕事って嘘でしょ?」

一晩ぶりに自宅に帰ると槻が待ち構えていた

「あ、はい、さーせん。」

デパ地下で買ったお総菜を渡す


「叔父さんぎりぎりまで待ってたんだから。」

幸子は松下に借りた服を脱いで洗濯機を回した

「誰のところ居たの?」

槻は食い下がる

「、、まっつん。」

「ほぉ、、なら仕方ないか。」

娘が納得するのもおかしいが
幸子にとっても仕方のないことだった


「そっか。やっぱりそうなったか。」

運命には抗えない
強力な糸で手繰り寄せられている

「叔父さん、さっちゃんにひどいこと言ったって嘆いてたけど、原因は?」

「あの人かな。」

幸子は三原の写真を見る

「それはさ、分かってたことじゃん。それ承知の上の関係じゃん。」

「シンちゃんには荷が重いかも。で、あたしもそんなシンちゃんをコントロールできない。」

「で、松下さんとこ行ったのか。」

「さようでござんす。」

「おー、面白くなってきたぞー。」

娘はちゃちゃっと着替えを始めた

「夜勤?」

「うん。そのあとちょっとあたしも帰らないかもだから、、、。朝ご飯は入りません。」

「左様ございますか。」

「うん。まだ決定じゃないけど、もしかしたらってね。」

「元気だねー。働いたあとにもうひと働きするとか。」

「まだ分かんない。朝ごはん食べるだけかもだし。」

「じゃあ炊き込みは残しとくよ。昼食べたらいいさ。」

「サンキュー。」



娘が出勤して
一人でこたつにこもる

「~♪」

ここで慎吾に電話して謝れたら百点なんだろうなぁ

「あ、もしもしー。三原です~。」

「あ、、、こんばんは~。」

相手は意外とすぐ出た


「まだ起きてました?」

「ええ、起きてましたよ。」

「何してました?」

「ちょうど今日本シリーズ見てて。」

夫も野球好きだったな

「明日って何してます~?」

「明日ですか、、。昼から少し用事があって会社に行かないといけなくて、、。午前中は空いてますが、、。」

「じゃあ、朝ごはん、一緒に食べませんか?」

「ほぉ、朝ですか。良いですね、晴れやかで。」


百点の人生なんて要らなかった
百点じゃあたしは満たされないのだ


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