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おっかない未亡人
第23章 心の妊活
「うちの病院の系列でさ、空きが出てさ、ここなら家からも近いし、着替えとかちょくちょく持っていけるし。」

頼もしい娘は祖母の施設を見つけていた
二人でパンフレットを見る

「綺麗ね。ここならお母さんも快適かも。」

今度見学に行こうって話になった
シンちゃんにも話さないとな

今日ちょうど車検に出してた車取りに行くからついでに話そう




ディーラーに行くと女性店員が応対してくれる

周りを見渡すと若くて可愛い子達がきびきび働いていた

シンちゃんは誰にでも優しいから少し心配?

「三原さんのご親戚ということなので、割引させていただいてます。」

奥に慎吾の姿を見つけた
自然と目で追う

スーツ似合うな
いい男
あたしの男

みんなに言いたい
あたしはシンちゃんを愛しててシンちゃんとエッチもしてて最高で

「ワイパーを交換させていただいてます。」

店員の説明もそっちのけで慎吾を見る

慎吾がやっとあたしに気付いてくれて駆け寄って、対応変わります、とインカムで話す

対応していた女性店員は意味ありげに慎吾を見て席を立った

「やっと気付いてくれたね。」

「待ってたよ。」

「話があってさ。」

「そっか。昼抜けるよ。外で飯食おう。」

やけに周りの視線を感じた

「あたしたち、なんか見られてる?」

「ああ、みんな暇なんだよ。ここは田舎の店舗だからさ。」

「ふーん。」


ちょいとぶちかましてやりたくなる
これはあたしの男だって誇示したくなる

「あたし、シンちゃんの親戚だってばれてるの?」

「うーん、詳しくは話してないけど、データ見ればわかるからね。家族割引だし。」

「家族か。聞かれたら、なんて言うの?」

「そうだなぁ。」

慎吾が鼻を触るしぐさをしている
照れてくれたようだ

「じゃあ姉ちゃんで。仕返しね。」

「えー、傷つくー。海辺に車停めて代償払ってもらうからー。」

「あー、それだけは勘弁。」

慎吾をたじたじにした


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