この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
おっかない未亡人
第24章 未亡人はつらいよ
松下正樹 ○月○日付けで課長を命ずる

廊下の掲示板に張り出されていた

とうとうか
そんな気はしてた
最近は松下は会議だ何だが増えてってなかなか昼一緒に食べることも減って
まずデスクに居ないのだ
いつも誰かに呼ばれて飛び回っている

「僕も今月までなんだ。」

塩見が話し掛けてくる

「ああ、本社に戻られるんですね。」

そっか
そっくりさんともお別れか

「寂しくなります。」

「今日って空いてる?」

「今日ですか。ええ、まあ。」

残業はしたくないなあ
家事溜まってるし
そろそろエロエロパンツ洗わないと娘に怒られちゃう

「食事でもどうかなと思って。」


相手が上司だから仕事の話だろうなと思った

デートに誘われた感じがしなかったけど
後から思えば2人で食事に行くのだから十分デートだったのかも知れない



指定された店が普通にお洒落なイタリアンだった
チェーンの居酒屋とかで別に良かったんだけどな

早く帰って溜まった洗濯物を

「何飲む?」

「えーと、ジンジャエールで」

色気は出さない
あたしには心に決めた人がいる
今日は仕事の話しかしないんだから

そんな決意はすぐ陥落させられる
何せ目の前に座っているのは夫そのものなのだから

「やっぱり似てますね」

「ああ。」

パスタが運ばれてくる

錯覚が止まらなくて
心がとろーんとなってくる
ジュースで酔ったのかな
シンちゃんに電話しようかな

「美味しい!」

ペスカトーレを食べる

「でしょ?僕も最近娘と来たんだけど、なかなかいい店だよね」

「娘さん、おいくつなんですか」

「中3だよ」

夫と出会った時も槻はまだ中学生だったな

重なる

「実は相談というか、、。仕事の話なんだけど。」

やっぱりそうなのか
少しがっかりもした

「今本社で新しくプロジェクトが動いてて、うちからも何人か行ってもらえないかって言われてて。」

きょとんとする
本社?

「三原さんもどうかって名前が上がっててね。活躍の幅も広がるし、チャンスだと思うんだ。」

「本社ですか。」

「給料も上がるし、楽しいと思うよ。どうかな?」

答えられない

「どのぐらい、行くんですか。」

「そうだなぁ、長くて3年は向こうに居ることになるかな。社宅もあるし、都会は刺激もあるよ。」


3年
真っ先に頭に慎吾のことが浮かぶ



/122ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ