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おっかない未亡人
第24章 未亡人はつらいよ
とぼとぼ家に帰ると槻がコタツに入って眠っていた

「風邪引くよ~。」

幸子は揺り起こす

「帰ってたの。遅くなるんじゃなかった?」

「うん。」

「お風呂沸かそうか。」

「自分でする。」

「なんかあった?」

ため息が出る
なんて娘は優しくてしっかりしてんだろ


娘が入れてくれた紅茶を飲みながら転勤の話をする

「おー、てことは栄転?凄いじゃん。」

「凄いのかな?」

「松下さんが寂しがるか。」

「まっつんは課長に戻るのよ。」

「へぇ。色々変わるね。」


インターフォンが鳴る

「よっ。」
 
噂をすればだった

「まっつん、、。」


松下もコタツに入る

「お、今からご出勤ですか。」

槻は夜勤らしく、ばたばた準備を始めた

「ごゆっくりね。松下さんもお風呂入って帰れば?」

「だな。そのまま槻ちゃんの部屋に泊まるか。」

松下が慎吾人形を机に置く

「うわっ、二個目!引くわ~。」

槻が本気で嫌がっていた

「これ誰?」

「幸子のオカズだよ。」

「ドン引きなんだけど。」

「オタク野郎とは順調?」

松下が煙草を取り出す

「その人とは別れた。」

幸子は灰皿を渡す

「へぇー。じゃあこれともおさらばか。」

「こっちで捨ててって。」

「シンちゃんにあげれば?で、シュミレーションすればいいだろう?」

松下が慎吾人形のズボンを下ろした

「槻ちゃんが引くでしょ。」

「叔父さんなの?なんで?会わせたの?」

幸子はスーパーで慎吾と居るところを沢井と会っちゃって
沢井に嘘を付いているのが居たたまれなくて別れたことを話した

「はっきりできて良かったじゃん。」

「だから今はシンちゃんのそばに居たくてさ。」

「だから浮かない顔なのか。」

「まさかお前断る気か?」

松下が灰皿に煙草を押し付ける
いい男だな
まっつんと一緒だったら本社でもどこでも行っても良いかも



槻を玄関まで見送る

「槻ちゃんさ、あたしの転勤のことさ、シンちゃんには黙ってくれる?」

釘を指しとかないと
この子は叔父さんっ子だから

「自分で話したいからさ。」

「そっか。てっきり松下さんだと思ってたのにな。」

足元を見つめて松下の靴を揃えた
切ないな
冬のせいかな

「車借りるね。」

「うん。気を付けてね。」

寒い外に娘は逞しく出ていった


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