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この世は金で回ってる。
第4章 山姥
 股間を両手で隠す。
 レイプされ散らされた処女地を他人に、しかも同性に見られる。
 恥ずかしい。
 悔しい。
 怨めしい。
 ごちゃ混ぜの感情が手を動かせた。
 が、淫行の跡地を観察していたのは優しいだけの女ではなかった。
 パシ~ン!
 乾いた打擲音。
 太股にビンタを喰らい綱手の顔が恐怖に歪む。
 叩かれる痛みは嫌と言う程俺が刻み込んでいる。
 反射的に元の姿勢に戻り股間を珠世に晒す。
 「痛そうね。おまじないしてあげるね。痛いの痛いの飛んでいけ!」
 そう言うと珠世は口を半開きしたままの秘裂をベロリと舐め上げる。
 「ヒィ~~。」
 噛み殺した悲鳴と共に涙が溢れ落ちる。
 悔し涙だ。
 レイプされた傷口をこともあろうか強姦魔の恋人(?)の舌で舐め回される。
 なんという辱しめ。
 なんという屈辱。
 出来るなら舌を噛みきって自殺したい。
 だがそんな勇気はない。
 無力な子供は大人達のしたいようにされるしかないのだ。
 全ての希望を捨て去り虚無の海に沈みかけた綱手の身体がビクリと震える。
 股間から脊髄を通って脳天を貫いた電光石火の快感。
 クリトリスへの舌技の集中砲火が生み出した快感。
 それは漆黒の闇の中に射し込んだ一筋の光明だった。
 気持ちいい。
 それは人体が渇望する何よりも大切な感覚。
 それを逃がすまいと綱手の手が珠世の頭を抱く。
 やすめの姿勢を崩すのを、今回は容認し綱手のしたいようにさせながら珠世の手は綱手の尻臀を撫で回す。
 「アァ~ン!ハアァ~ン!」
 間断なく上がる矯声に珠世の顔が意地悪く歪む。
 「ウヴゥ!」
 甘やかだった声が突然押し潰された蛙の断末魔に変わる。
 後ろに回った手が尻尾を掴みアナル栓を激しく前後に動かしている。
 クリトリスからの快感。
 尻穴からの苦痛。
 2つの相反する気持ちが同時に襲ってくる。
 人間は苦痛を嫌い快感を求める生き物だ。
 苦痛と快感。
 これが同時に来たとき快感だけを選択したい。
 だが苦痛を無視できない時脳はどうするのか。
 逃げるのだ。
 苦痛も快感の一部だと誤魔化し逃げる。
 「ウアァ~ン!オォ~ン!」
 苦痛は快楽への呼び水という歪んだ認識が埋め込まれる。
 マゾヒストの種子。
 レイプで無理矢理女にされ、その直後マゾとして生きる事を宿命つけられた小学生。
 今後が楽しみだ。
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