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この世は金で回ってる。
第2章 女郎蜘蛛
 「誰に断って咥えている?」
 怒気を孕んだ低い声に久子が尻餅をついたままジリジリと後退る。
 逃がすかよ。
 再び髪を鷲掴み大きく揺する。
 ブチブチ!
 さっきより多く髪の毛が引き千切られる。
 「ヒィ~。ごめんなさい。ごめんなさい。」
 嗚咽まみれの声は震えている。
 「咥えたいか?」
 「・・・」
 「咥えたいか!」
 これは質問ではない。
 一つしかない答えを言えという命令だ。
 「く、咥えたいです。」
 パァ~ン!
 先程チンポで打たれた頬に今度は平手打ちが飛ぶ。
 「それが人に物を頼む態度か!」
 万雷が落ちた様な怒声に久子は土下座し額を床に擦り付ける。
 「ご、ご主人様。どうかご主人様の立派なチンポに久子の口で御奉仕させて下さい。」
 奴隷の口上を述べる小さな後頭部を踏みつけ踏みにじる。
 「そんなにフェラがしたいのか?」
 「は、はい。淫乱な久子はご主人様のチンポにフェラチオしたいです。」
 「聞こえんな!」
 うわぁ~。これじゃ北○の拳の中ボスだよ。そのうち正義の味方がやってきて成敗されるんだろうな。
 ま、その時まで悪行を楽しむさ。
 「下手くそな舌技ですが久子の御奉仕で気持ちよくなってください。お願いします。」
 美人として生まれ三十年近く生きてきた中でここまで卑屈に男に、いやペニスに媚びへつらった事などないのだろう。
 台詞の端々が屈辱に震えている。
 「嫌々フェラされて噛みつかれてもなんだしな。・・・そうだ。りくちゃんならオマンコは無理でも口なら使えるだろう。」
 邪悪な提案に久子の顔色が一変する。
 が、そこに浮かんだのは我が子を害そうとする者への怒りではない。
 恐怖と怯えだ。
 人を守ろうとする怒りは前向きな感情だが心が折れた恐怖と怯えは真逆のベクトルだ。
 「ご主人様。一生懸命御奉仕しますからどうか久子の身体を存分にお使い下さい。」
 尻餅をついたまま大股を開き両手で大陰唇を左右に開く。
 くそ!暗くてよく見えない。
 立ち上がりドアに近付き手探りで電気のスイッチを探す。
 パッ!
 いきなり明るくなる室内。
 8畳程の洋間。
 普段は使ってないのだろう。たいした家具もない伽藍とした室内に布団が敷かれその上に白い肉が座っていた。
 農作業で鍛えられているのか結構引き締まった肢体。首から上と肘から先が褐色に日焼けしている。

 
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