この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
リクルートスーツの女の子
第2章 リクルートスーツの女子
 人混みの中で、リクルートスーツにキャリーケースを転がす女の子が見えた。立ち止まって、スマホを眺めている。
 なぜか彼女のことが気になった。これはなんというかあれだ。財布を失くしたんだし、今日くらいは神様が自分の味方をしている。そうに違いない。そうじゃないとあまりにも俺が報われないじゃないか。
 
 普段は声をかけない。掛け方もわからない。でも、声をかけよう。ヤケクソだ。
 
 「あのどうされました?」
 「・・・」
 「道に迷ったとか?」
 「・・・」
 失敗したかー。こんな時にも神様は味方してくれない。なんて悲しい世の中だ。
 なんて思ってると、
 「はい・・・ここの行き方がわからなくて」
 彼女はスマホ画面を俺に突き出した。

 「あ、ここか。これなら駅の反対側だね。」
 「あ、ありがとうございます。」
 「よかったら案内するよ。」
 「いいんですか?」
 「いいよ。どうせ今日は暇だったし」

 ということで、彼女が今日泊まるホテルへと案内することに。
 道中、彼女と色んな話をした。どうやら彼女は富山からはるばる来てるらしい。昨日、今日、明日と3日連続で面接があるらしく、今日の面接は先ほど終わったようだ。
 
 「これから暇なの?」
 「そうですね。別にやることはないですね笑」
 「じゃあ軽くご飯でも食べようよ」
 「いいですよ!じゃあチェックインして荷物預けてきますね。」

 そうして、ホテルのロビーで待つこと10分彼女は現れた。
 ワンピースを着ている彼女は、スーツの時とは印象が違い、やっぱり21歳そこらの少女だった。
 綺麗な顔立ちなのに、どこか幼げを含んだ顔つきはワンピースによって都会の子にはない純朴さを物語っていた。

 「どこ行きます?」
 「あ・・・」
 
 少し見とれてしまっていた。
/6ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ