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瞼を閉じて想うひと
第1章 ただ、快楽を与えてくれればそれでいい
「んっ、耳は苦手だってば。」


私の腹部がぬるりと濡れているのを感じる。
陰茎からカウパーが滴っているのであろう。


「ね、このまま挿入れても良い?」

私の肌にヌメヌメと陰茎を滑らせながら耳元で囁く。


「ゴムはしてよ。」


排卵日からは遠いけれど、万一ということもある。


「俺は美琴さんとだったら良いのになぁ。」
そう言いながら昨夜の使いかけのゴムを箱から出し装着する。


「馬鹿なこと言わないで。」
この男との将来なんて考えられない。


「馬鹿なこと、でもないんだけどね。」
冗談ぽく笑いながら膣口に陰茎をあて、
ゆっくり、そして一気にずぶうと挿入してきた。


「んんんっ、一気に奥までなんて・・っ」

彼の陰茎の先端はおそらく私の子宮口に届いているであろう。
奥の奥の方の圧迫感を感じ、その大きさを改めて実感する。


「俺も限界だったんだよ。」

彼がゆっくりと腰を動かすたびに、ぬちゅ、ぬちゅ、と交わる音が聞こえる。



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