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瞼を閉じて想うひと
第1章 ただ、快楽を与えてくれればそれでいい
脱衣室を出て寝室に行くと、カーテンが全開になっていて嫌でも朝なのだと認識させられる。


「明るいの嫌だってば。カーテン閉めて。」
ベッドにそっと下ろされて、カーテンを閉めようと起きあがろうとするが腕を抑えられ許してもらえない。


「たまには明るくても良いでしょ?」
宥めるように、誤魔化すように頬に優しい口付けをされる。


罪悪感からであろうか。
私はこの男にはどうも強く出られないのだ。


「・・良いよ。」
短く、敢えて素っ気ない返答をした。


私が諦めて目を瞑ると突然脚を大きく開かされた。


「そんないきなりっ・・」
いつもは唇を重ねるところから始まるのに突然のことに戸惑ってしまう。


「さっき逝く寸前だったからもう限界。早く挿入したくて堪らない。」
露わのままの陰茎は先ほど口に含んだときの強張りを見せたままだ。


私の顔も見ずに陽光の中大きく開かされた女性器をまじまじと見られている。


嫌な筈なのに、胸の奥でほんの少しの興奮を覚えている自分がいる。


「美琴さんのここ、明るいところで見るのは久しぶり。すんげぇエロい。」
立てた脚の間に顔を入れ、息が掛かるほど間近に顔を寄せられているのが見えて恥ずかしさと不本意な昂りとでお腹の奥が疼いてくる。


反射的に脚を閉じようとしても屈強な腕がそれを難なく止めてしまう。



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