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瞼を閉じて想うひと
第1章 ただ、快楽を与えてくれればそれでいい
(もうこうなったら彼の言いなりになるしかないんだわ)


行為中の彼の強引さは嫌というほど身に染みている。


両手を緩く縛られて、止めてと懇願するほど嬲られたり、
私が何回も達するまで愛撫を止めてもらえなかったり、
いやらしい形をした玩具でねっちりと責められたり。
彼は自分の思うような行為を決して譲らないのだ。


彼は昂った感情を隠そうともせずに
まじまじと私を見下ろしながら床に落ちていた枕を拾い上げ
私の臀部の下に挟んだ。


私の下半身が少し高い位置となり、
より一層恥丘が露わとなるのを感じ私の羞恥心は更に強くなる。


「美琴さんのここ丸見え。恥ずかしい?」
嬉々とした表情をしているのが伝わってくるような弾んだ口調で私を辱める。


「毛がないから濡れてるのバレバレ。なに?恥ずかしくて興奮した?」


私の膣口に舐めた指をクチュクチュゆっくりと開くように出し入れをする。


(興奮なら浴室からしていたわ・・)
言いかけて、言葉を飲み込んだ。


まだ素直になれるほど焦らされていないもの。


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