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寝取られた人妻
第1章 傲慢な男
私は常務の事はよく知っていた。

実は私も独身の頃、夫と同じ建設会社に勤めていたのだ。

そこで夫と知り合い、2年の交際の後に結婚したのだ。

その時、実は今の常務の中山さんからも熱烈に交際を申し込まれていたのだった。

夫と同期の中山さんは、確かにイケメンだったし、社内の独身女性からは随分モテていた筈なのだが、何故か私に執拗に近付いて来ていたのだ。

でも、私は彼の自信に満ち溢れた態度や言動、自己中心的な考えや傲慢さが嫌で彼を避けていた。

交際の申し出も何度も断ったし、他に好きな男性がいるからとはっきり宣告したにも関わらず、最後の最後まで私に付きまとったのだった。

私達の結婚式にも中山さんを招待したのだが、友人代表スピーチでもまだ私に未練があると冗談めかしてスピーチしたのには辟易した。

その後、彼は社長の姪と見合い結婚をし、それからはトントン拍子に出世をし、常務にまで登り詰めたのだった。

常務とは結婚式以来、一度も顔を合わせてはいない。

中山という名前すら忘れかけていたのに・・

よりによってこんな形で夫に迷惑をかけるなんて・・

でも、夫が苦渋の決断をしたのだから、もうこれ以上は何も言うまい・・!

私はそう決心したのだった。


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