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寝取られた人妻
第1章 傲慢な男
次の土曜日。

中山常務が我が家を訪れたのだった。

「いやあ、休みなのに悪いねえ。あ、奥さん、ご無沙汰してすみませんねえ。今日はご厄介になりますよ」

「狭い我が家ですけど、ようこそいらっしゃいました」

私は玄関先で常務に挨拶し、中へ通したのだった。

今日は会社が休みだったから、夫は在宅していた。

「常務、いらっしゃいませ。狭い我が家ですけど、どうぞ寛いで下さい。おーい、裕太!常務がいらっしゃったから降りてこい!」

夫が階段の下から息子に声をかけた。

しばらくして息子が2階から降りてきて常務に丁寧に挨拶した。

「ほうほう、よくできた息子さんだね」

常務はリビングのソファに座りながら、夫からビールを注がれていた。

「もう少しで料理ができますので少々お待ち下さい」

私はキッチンで最後の料理にかかっていた。

「奥さん、急がなくても大丈夫ですよ」

常務が機嫌良さそうに声をかけてきた。


最後の料理ができ、テーブルに並べてから夫に声をかけた。

食堂のテーブルに夫、隣に私、夫の向かいに常務、その隣に息子が座り、夕食が始まった。

常務は息子に何度も話しかけていた。

気を使っているつもりなのだろう。

テーブルにはお刺身、鳥の唐揚げ、餃子、肉じゃが、サラダの皿が並んでいた。

料理には一切手抜きはしていなかった。

「うん、どれも絶品だ。さすが奥さん、料理が上手ですね」

常務が誉めてくれた。

「お口に合うかどうか心配していましたけど、そう言っていただけると・・」

私は微笑みながら礼を言った。

息子が食事を済ませ、2階に上がっていった。

壁の時計を見るとまだ8時過ぎだった。

「さあさあ、奥さんも一口・・」

常務が私にもビールを注ぐ真似をした。

「あ、ありがとうございます」

私は急いでキッチンからグラスを持ってきて注いでもらった。

たとえ一杯でも注いでもらうのが礼儀だろうと思った。

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