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海に映る月の道 〜last tango in Paris〜
第6章 従者と執事見習い 〜執事見習いの恋〜
月城の声に、暁が振り返る。

「…月城さん…!」
美しい黒眼勝ちの大きな瞳が見開かれた。

…暁は今日は乗馬服ではなかった。
薄い空色のシャツに白いセーター、濃紺のスラックス。
温かそうな濃紺のダッフルコートに編上げブーツ…といった如何にも名門貴族の子弟らしい品の良い服装をしていた。

「お久しゅうございます。暁様」
恭しくお辞儀をする月城の元に、暁は嬉しげに駆け寄って来る。
「本当に久しぶりですね。
…ずっとお会いできないので心配していました。
どうされているのかなあ…て。
お元気でしたか?」

「息災にしておりました。
お屋敷の業務や私用でなかなかこちらに来られずにおりました」

…そして…。

「…暁様…」
月城は穏やかに切り出す。

暁の大きな瞳が月城をじっと見つめる。
まるで、吸い込まれてしまうような美しく…しっとりと濡れた魅惑的な黒い瞳だ。
「何ですか?」

…この眼は…反則だな…。
そっと心の中で、呟く。

「…私に敬語は不要です。
月城とお呼び下さい。
…縣様のお屋敷の下僕と同じように」

暁の瞳が、哀しげに瞬いた。

「…でも…」


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