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海に映る月の道 〜last tango in Paris〜
第6章 従者と執事見習い 〜執事見習いの恋〜
狭霧の身体は、極上だった。
男女の違いなど、取るに足らないことだと思わせるほどに、月城を深く深く魅了した。
狭霧の熱い媚肉は、月城を淫らに包み込み、締め付け、仄暗い快楽の沼へと誘い、翻弄した。

初めて味わう甘美な果実の味に、月城は陶酔し、我を忘れ何度も狭霧を求めた。

その度に、狭霧は妖艶な眼差しで月城に微笑み…そして、己れ自身も淫らな濡れた声を上げ、しなやかに艶やかに応えてみせた。

「…ああ…も…う…達…く…」
狭霧の掠れた甘い声に、煽られるかのように、月城はその白くほっそりとした腰を抱え上げ、獣の体位で彼を犯した。
熱く蕩けるような狭霧の淫らな媚肉の中、月城は幾度も欲望の樹液を大量に放ち、その稀有な美しく感度の良い身体に存分に溺れた。

「…あ…あ…も…う…だめ…」
吐息混じりの譫言のような言葉ごと、月城は背後から荒々しく口唇を奪う。
千切れるほどに舌を絡め、口内をも犯し尽くした。

「…狭霧さん…」
…好きです…
狭霧の琥珀色の宝石のような瞳が、きらりと煌めく。
図らずも口唇から溢れ落ちたその愛の告白は、しっとりとした口唇に押し包まれ、やがて甘い蜜のように蕩けて消えていったのだ…。


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