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俺様紳士は私の上で必死に喘ぐ
第1章 お見合い相手
私達姉妹は、100年近く続く旧家に生まれ、恋愛のれの字も知らずに、育てられた。
姉にとって、たった一人の男性になるあの人は、幸せなんだと思う。
でも、古原さんを見た時から、ずっと胸が痛い。
ある日、また家を訪れた古原さんを出迎えた。
「姉は今、習い事に行ってまして。」
「そうでしたか。出直します。」
そして私は、古原さんの後を付いて行った。
「約束はしていたんですか?」
「いえ、していませんでした。習い事をしているのは、知ってましたので、お気になさらないでください。」
私にまで気を遣って、どこまで紳士なんだろうと思った。
「では、失礼します。」
門を出る瞬間、私は古原さんの腕を掴んでいた。
姉にとって、たった一人の男性になるあの人は、幸せなんだと思う。
でも、古原さんを見た時から、ずっと胸が痛い。
ある日、また家を訪れた古原さんを出迎えた。
「姉は今、習い事に行ってまして。」
「そうでしたか。出直します。」
そして私は、古原さんの後を付いて行った。
「約束はしていたんですか?」
「いえ、していませんでした。習い事をしているのは、知ってましたので、お気になさらないでください。」
私にまで気を遣って、どこまで紳士なんだろうと思った。
「では、失礼します。」
門を出る瞬間、私は古原さんの腕を掴んでいた。