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俺様紳士は私の上で必死に喘ぐ
第1章 お見合い相手
「えっ?」

「あっ……」

私は慌てて古原さんの、腕を放した。

「すみません。私ったら。」

いくら何でも、気持ちが前のめり過ぎだって。

恥ずかしくて、目を閉じた。

「何だ、終わりか?」

目を開けた私は、古原さんを見た。

「てっきり、告白でもしてくるんだと思った。」

「えっ……えっ……」

ウソ、同一人物⁉

あのいつも紳士の古原さんが⁉

「君、俺に一目ぼれしただろ。」

私は身体を震わせた。

「なっ、なっ……」

「何だ。君はてっきり、ぐいぐい来ると思っていたが、違ったようだな。」

「当たり前です!私だって、この家の娘です!」

顔を真っ赤にして、叫んだ。

「しっ!家の人が駆け付けるぞ。」
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