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第2章 知り合いの社長
「君、処女じゃないんでしょ。1回3万でいい?」

「……はい。」

3万なんて、私のお小遣いの3倍の値段だ。

「あの……」

「何?」

「処女の方がよかったですか?」

「ははは。実は俺、処女は趣味じゃないんだ。だから君のお母さんから話を聞いた時、最初は断ったんだよ。」

「そうなんですか。」

「ああ。俺は、華さんの明るい性格を気に入っていたからね。歳を取ったからって、華さんを手放すつもりはなかった。」


ー 常連さんだから -


お母さん、ああ言ってたけれど、本当は付き合っていなかったのかな。

武尊さんは、お母さんの事好きだったんじゃないかって、ふと思った。

「……母の事が好きだったんですか?」
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