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第1章 初体験

すると叔父さんは、私をぎゅっと抱きしめてくれた。

「今日のところは、帰るんだ。」

「嫌。」

「今日はやけに我儘だな。」

私は泣けてきた。

「……私、男の人の相手をして、お金を貰う事になったの。」

「はあ？」

「生活がきついの。私、若いから高く売れるし。」

「何を言っているんだ！」

叔父さんは、私を叱ってくれた。

「そんな事をしてはダメだ！もっと頭を使った仕事で、お金を稼がないと。」

「たぶん、叔父さんが止めたところで、私は逃れられない。」

その言葉に、叔父さんは察したようだ。

「姉さんが言っているのか？」

「そうだよ。お母さんも望んている事なの。」

「馬鹿な！血の繋がった娘に、やらせる事か！」