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自分の為のBL
第5章 降り口は、進行方向左側。
駆け込み乗車ギリギリセーフ!!


……アルコールの入った体に階段ダッシュはキツかった……
若干の気持ち悪さを感じながら、1両しかない電車の中で目についた席に座る。

と…目の前に健康的な足が見えた。
短いショートパンツからスラリと伸びた足。ボリュームのあるブーツは羊みたいだ。
それにしても、席は沢山空いているのに、何故俺の前に立つ……

少しずつ視線を上げていくと、顔に到達する前に名前を呼ばれた。



「鎌田君っ」


どことなく、聞き覚えがある。
さっきまで一緒に合コンをしてた…なんとかチャンだ。
興味無い事は一切頭に入って来ないのが祟って、さっきの今で名前が出てこない………マリ…エリ?ナミ……だったっけ?

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