この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
自分の為のBL
第5章 降り口は、進行方向左側。
ゆっくりと車窓の景色が動き出して、やがて鮮明で無くなる。

たまに、車内の明かりで葉っぱがチラチラと光っている所を見ると、外は藪だ。




そんな現実逃避をしてみても、ドアの前で名前も知らないエリートに抱きすくめられてる事実は変わらなくて…

何を言うべきか。
どうするべきなのか。

お礼?怒る?腕から無理矢理逃げ出す?どれも正解では無い気がする。
相手からの動きも無い為、頭の中だけフル回転させていたら、端と思い至った。



沢山は居ないとはいえ、それなりに乗っていた他の乗客から注目の的なんじゃないか…?

真っ赤なのか真っ青なのか解らないが、兎に角ドッと汗が吹き出した時、
頭の横からクククッと忍んだ笑いが聞こえてきた。



「あ~あ。すげぇバクバクしてる」



心底ホッとした様な声で、心なしか背中に掛かる体重が増した気もする。

確かにバクバクしてる…俺と同じ位。
くっついた背中から相手の鼓動もしっかり伝わってきて、何故だか急に親近感が湧いてしまった。



「寿命、縮まりました。もう少しで死にそうなんで…離して貰えませんか?」


/145ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ