この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
自分の為のBL
第2章 fantasy life
先生のおすすめの本も気になる。 だけど、静かな部屋に一人で縮こまってると不 安の方が勝って、お腹の辺りがモヤモヤしてき た……
何か、無いかな? 気を紛らわしたくて、辺りを見回す。
…………――あれ? 赤い背表紙…? 先生の机の上に何冊か積まれた本の中に、見覚 えのある、赤い色が見えた。
これって… 取り出してみると、やっぱりアノ本だ!!
昼休みには見に行かなかったけど、もしかして 昨日の内にでも引かれたのかな?
先生が来るまで、ちょっとだけ…
ちょっとだけなら……大丈夫だよね?
僕の手は、目的の場面を探してペラペラとペー ジを捲った。