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春雷に君
第4章 清算
「よかったら、これ使って」と新品の歯ブラシとフェイスタオルを渡されて、待ってるあいだに最低限の身だしなみを整えた。
朝ごはんは目玉焼き、ウインナー、キャベツ炒め。
それにインスタントのみそ汁と白米。
遠慮なくガツガツ食べると、市崎くんはにこにこしていた。
それから「映画見ない?」という市崎くんにうなずいてソファーに並んで座ってホラー映画鑑賞。
一本見終える頃には市崎くんに寄っかかってまったりしていた。
「ね、藤崎」
「ん?」
「もう一人のセフレと、次に会う日は決めてんの?」
「……いや、まだ」
「そか……」
ホラー映画が終わって地上波のチャンネルに切り替わるとにぎやかなコマーシャルが流れる。
市崎くんはテレビ画面を見つめたまま黙り込む。
――早めに決めなきゃな……。
定期的に会うEくんとは違って、Aくんとは週末に予定がなければ会うということが多い。
だけど次会うときは前もって約束をしてから会おう。そう考えていると、体をひねった市崎くんがキスをしてきた。
「……藤崎っ……」
キスをされながらソファーに押し倒される。
「っ、……するの?」
「だめ?」
太ももをすりすりと触られてピクピクと反応してしまうと市崎くんの手がスウェットの中に入ってきてショーツの隙間から指がすべり込む。
「あれ、まだキスしかしてないのに……。そんなにキスよかった?」
耳元でささやかれてゾクゾクしていると、指が2本入ってきた。
「あっ……あ……」
「あー……あったかくて、ぬるぬる。昨日たくさんイッたからかな、まんこやわらかいままで指も簡単に入ったよ。ちんこも簡単に入っちゃいそうだね?」
口角を上げた市崎くんにドキッとしているとスウェットとショーツをあっという間に脱がされて、かたいソレを割れ目にこすりつけられる。
「はぁ……今すぐ入れたいんだけど、実は昨日のでゴムなくなって……。だから、こするだけにするね」
――えっ。
入れてもらえると思ってた私は熱いソレをこすりつけられるだけで焦れったく思ってしまう。