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春雷に君
第1章 どうかしている
「抵抗しないってことは、いいの?」
「うん……」
小声で答えると、市崎くんが私の首に唇を這わせた。
やわらかい唇の感触にぴくりと反応すると、反応を確かめながら耳や頬に唇を移動させていき、唇に触れるか触れないかのところで動きを止める。
「キス、するよ」
市崎くんの唇が私の唇を包み込む。
形を確かめるかのように唇で唇を挟まれ、れろれろと唇を舐められて「あっ」と口をわずかに開くと、その隙間からにゅるりと舌が入ってきた。
「んう……っ」
舌で舌をくちゅくちゅと激しめに絡め取られ、じゅるじゅると音を立てて吸い上げられる頃には市崎くんとのキスに興奮していた。
――きもちぃ……。
舌を絡ませるだけで何でこんなに気持ちいいんだろう。と考えながら積極的に舌を動かしていると、市崎くんの手のひらが私の胸へと移動してきた。
下着に守られていない敏感な乳首はいとも簡単に見つけられてしまう。
「……っ」
指先できゅっとつままれた。
ぴくっと反応すると、指の腹で弾くように指が上下に動く。
服の上から触られてもどかしい。
それがわかったのか、市崎くんの手が服の中に入ってきて直に乳首をコリコリといじられる。
「かたくなってるね、乳首」
「っ……んっ……」
さわさわと軽く触れていたと思えば、指と指のあいだで乳首をつままれたまま胸を揉みしだかれる。
再開されたキスのせいか、いつもより感度がいい気がする。
「んっ……ふ……んん……」
キスが好きなのか、それとも前戯としてキスを重要視しているのか、市崎くんのキスはいい意味でしつこくて、ねっとりとしている。
――キス、うますぎないっ?
「服、脱がせるね」
急にキスが止まって、返事するより先に市崎くんに服を脱がされた。
あらわになった胸がぶるんと揺れ、「おっきいね……」とつぶやいた市崎くんが乳首の周りを舐める。
「あっ」
乳首を舐められると思っていたから油断していた。
私は乳輪も弱い。
焦らすために乳輪を舐めただろう市崎くんも、私が意外といい反応をしたからか、なかなか乳首へ移ってくれない。