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花の香りに酔う如く
第12章 沈丁花に誓う初めての夜の後〜律

新婚旅行から戻って、それぞれの実家に挨拶がてら立ち寄ってから寺に戻る。
住職のことを「お義父様」と呼ぶ沙羅ちゃんに、
ドキっとする。
結婚する前に観ていたAV。
沙羅ちゃんに面影が似ていて、
ずっとお世話になっていた女優も段々年齢が上がって、
最初は学生の役だったのが、
OL、そして主婦の役をするようになって、
義理の父との不倫の話とかもあったからだった、
多分、「お義父様」という響きに後ろめたさを感じたんだろう。
沙羅ちゃんが生けてくれた花の香りは、
少し古風で、
なんとなく閉鎖的な家に隠された背徳的な関係を感じさせて、
そんなことを思う自分が、
なんだか沙羅ちゃんを穢しているように思ってしまう。
沙羅ちゃんと呼ぶのを、
子供っぽいと膨れる沙羅ちゃんは、
僕とは違って無垢な存在で、
余計に自分のことを恥じながら、
それを隠すようにそっと沙羅ちゃんの頬に触れた。
「地味だけど存在感のある女性になりたいな」と言う沙羅ちゃんに、
「沙羅ちゃんは全然、
地味じゃないよ?
沈丁花か。
キッパリとした花で、
沙羅ちゃん、そういうところもあると思うよ?」と言って、
抱き寄せてキスをして、
「部屋に行こうか?」と言うと、
恥ずかしそうに頷いた。
住職のことを「お義父様」と呼ぶ沙羅ちゃんに、
ドキっとする。
結婚する前に観ていたAV。
沙羅ちゃんに面影が似ていて、
ずっとお世話になっていた女優も段々年齢が上がって、
最初は学生の役だったのが、
OL、そして主婦の役をするようになって、
義理の父との不倫の話とかもあったからだった、
多分、「お義父様」という響きに後ろめたさを感じたんだろう。
沙羅ちゃんが生けてくれた花の香りは、
少し古風で、
なんとなく閉鎖的な家に隠された背徳的な関係を感じさせて、
そんなことを思う自分が、
なんだか沙羅ちゃんを穢しているように思ってしまう。
沙羅ちゃんと呼ぶのを、
子供っぽいと膨れる沙羅ちゃんは、
僕とは違って無垢な存在で、
余計に自分のことを恥じながら、
それを隠すようにそっと沙羅ちゃんの頬に触れた。
「地味だけど存在感のある女性になりたいな」と言う沙羅ちゃんに、
「沙羅ちゃんは全然、
地味じゃないよ?
沈丁花か。
キッパリとした花で、
沙羅ちゃん、そういうところもあると思うよ?」と言って、
抱き寄せてキスをして、
「部屋に行こうか?」と言うと、
恥ずかしそうに頷いた。

