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花の香りに酔う如く
第13章 カサブランカに惑う①〜沙羅

「沙羅ちゃん、そこのソファに座ってて?
本当に顔色、良くないわね。
お水を!」と黒服の男性に声を掛けると、
「ちょっと戦闘準備、してくるわね?」とママさんは奥に行ってしまった。
お水を持って来てくれた男性に、
「ありがとうございます」と会釈をして、
両手でグラスを持ってゆっくり水を飲むと少し落ち着いてきた。
「あら?
新人さん?」
と、華やかなドレス姿の女性に声を掛けられて、
「違います」と小さい声で言うと、
「じゃあ、ママの新しい彼女さんかしら?」と言いながら、
奥に行ってしまう。
彼女?
私が?
そんな訳ないし、
ママさんは女性でしょうと思っていると、
更に何人かの女性が入ってくる。
暫くすると奥のカウンタースペースで、
申し送りのようなことをして、
パラパラと散っていく。
ママさんがソファに戻って来て、
「今日は予約も少ないし、
早い時間は空いてるから。
何か、飲む?」と言われて、
「アルコールのないものってありますか?」と言うと、
「前に来た時もノンアルコールのシャンパンだったかしら?」と笑うと、
黒服の男性に何かを言って、
少しすると優雅に銀のトレイにフルートグラスを2つ載せて、
私とママさんに出してくれた。
「改めて…ご結婚おめでとうございます」と軽くグラスを上げるので、
私も「ありがとうございます」と言ってグラスを軽く上げてから薄いグラスに口をつけた。
シュワシュワした泡で、
少しさっぱりした気持ちになった。
「それで…何かあったの?」とママさんが言うので、
私は唇を噛み締めて何をどう話したものかと考えてしまった。
本当に顔色、良くないわね。
お水を!」と黒服の男性に声を掛けると、
「ちょっと戦闘準備、してくるわね?」とママさんは奥に行ってしまった。
お水を持って来てくれた男性に、
「ありがとうございます」と会釈をして、
両手でグラスを持ってゆっくり水を飲むと少し落ち着いてきた。
「あら?
新人さん?」
と、華やかなドレス姿の女性に声を掛けられて、
「違います」と小さい声で言うと、
「じゃあ、ママの新しい彼女さんかしら?」と言いながら、
奥に行ってしまう。
彼女?
私が?
そんな訳ないし、
ママさんは女性でしょうと思っていると、
更に何人かの女性が入ってくる。
暫くすると奥のカウンタースペースで、
申し送りのようなことをして、
パラパラと散っていく。
ママさんがソファに戻って来て、
「今日は予約も少ないし、
早い時間は空いてるから。
何か、飲む?」と言われて、
「アルコールのないものってありますか?」と言うと、
「前に来た時もノンアルコールのシャンパンだったかしら?」と笑うと、
黒服の男性に何かを言って、
少しすると優雅に銀のトレイにフルートグラスを2つ載せて、
私とママさんに出してくれた。
「改めて…ご結婚おめでとうございます」と軽くグラスを上げるので、
私も「ありがとうございます」と言ってグラスを軽く上げてから薄いグラスに口をつけた。
シュワシュワした泡で、
少しさっぱりした気持ちになった。
「それで…何かあったの?」とママさんが言うので、
私は唇を噛み締めて何をどう話したものかと考えてしまった。

