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花の香りに酔う如く
第18章 伽羅の香りに包まれて②〜慧

そして、夏が終わり、
秋が深まった頃、律から連絡があった。
じっくり話がしたいから、
一緒に旅に出ないかということだった。
秋の京都は、
観光客も多くて騒がしいからということで、
九州にある有名な温泉宿に行くことになった。
言われた宿は、
いくつかの離れになった高級な処だった。
律だけかと思ったら、
沙羅ちゃんも居て驚いたけど、
沙羅ちゃんも少し驚いていたようだった。
「あれ?
蓮くんは?」と訊くと、
「ゆっくりしてらっしゃいって、
母が預かってくれたんです」と、
沙羅ちゃんは小さい声で言った。
早めの夕食を部屋で食べながら、
律と僕は地元の焼酎を飲んだ。
食事があらかた済んで、
沙羅ちゃんだけ歯磨きをして戻ってくると、
「それ、美味しいんですか?」と言って、
ほんの少しだけ口にしたけど、
真っ赤な顔になってしまって、
慌てて水を渡した。
食器を下げて貰ってからも、
律と僕は少し飲みながらぼんやりしていた。
すると、急に律が沙羅ちゃんに言った。
「聴いたよね?
慧兄さん、結婚してた時にあまりに酷いことされて、
EDになったんだって。
全然、慎みもなくて、
愛情も感じられないような状況で、
無理矢理なんて、
とても出来ないのは当たり前だよね?」
沙羅ちゃんは、
ぼんやりした顔で聴いていたけど、
途中で少し困った顔になってから、
更に紅くなってしまう。
「律!
突然、何を言うんだよ?
沙羅ちゃん、困ってるよ?」
「でもさ。
沙羅となら、出来るかもよ?
出来なくても、
愛情を感じながら抱き締めあってるだけで、
気持ち良いんじゃないかな?
沙羅だって、
慧兄さんのこと、ずっと好きだったよね?」
沙羅ちゃんは僕の顔を見てから、
律の方を見るけど、
なんだか目がトロンとしている。
「沙羅。
慧兄さんと寝てくれないかな?
浮気だなんて、思わないで?
少なくとも、僕はそう思わない。
慧兄さんのこと、好きだって気持ちで、
一緒に寝て欲しい。
頭、おかしいのかもしれないけど、
それ、観ていたいんだ。
そしたら、僕も、
ちゃんと勃って、
沙羅のナカに挿れられるかもしれない」
秋が深まった頃、律から連絡があった。
じっくり話がしたいから、
一緒に旅に出ないかということだった。
秋の京都は、
観光客も多くて騒がしいからということで、
九州にある有名な温泉宿に行くことになった。
言われた宿は、
いくつかの離れになった高級な処だった。
律だけかと思ったら、
沙羅ちゃんも居て驚いたけど、
沙羅ちゃんも少し驚いていたようだった。
「あれ?
蓮くんは?」と訊くと、
「ゆっくりしてらっしゃいって、
母が預かってくれたんです」と、
沙羅ちゃんは小さい声で言った。
早めの夕食を部屋で食べながら、
律と僕は地元の焼酎を飲んだ。
食事があらかた済んで、
沙羅ちゃんだけ歯磨きをして戻ってくると、
「それ、美味しいんですか?」と言って、
ほんの少しだけ口にしたけど、
真っ赤な顔になってしまって、
慌てて水を渡した。
食器を下げて貰ってからも、
律と僕は少し飲みながらぼんやりしていた。
すると、急に律が沙羅ちゃんに言った。
「聴いたよね?
慧兄さん、結婚してた時にあまりに酷いことされて、
EDになったんだって。
全然、慎みもなくて、
愛情も感じられないような状況で、
無理矢理なんて、
とても出来ないのは当たり前だよね?」
沙羅ちゃんは、
ぼんやりした顔で聴いていたけど、
途中で少し困った顔になってから、
更に紅くなってしまう。
「律!
突然、何を言うんだよ?
沙羅ちゃん、困ってるよ?」
「でもさ。
沙羅となら、出来るかもよ?
出来なくても、
愛情を感じながら抱き締めあってるだけで、
気持ち良いんじゃないかな?
沙羅だって、
慧兄さんのこと、ずっと好きだったよね?」
沙羅ちゃんは僕の顔を見てから、
律の方を見るけど、
なんだか目がトロンとしている。
「沙羅。
慧兄さんと寝てくれないかな?
浮気だなんて、思わないで?
少なくとも、僕はそう思わない。
慧兄さんのこと、好きだって気持ちで、
一緒に寝て欲しい。
頭、おかしいのかもしれないけど、
それ、観ていたいんだ。
そしたら、僕も、
ちゃんと勃って、
沙羅のナカに挿れられるかもしれない」

