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花の香りに酔う如く
第19章 伽羅の香りに包まれて③〜律
後ろから沙羅ちゃんを抱き締めながら耳朶にキスをしてみる。

慧兄さんも沙羅ちゃんを抱き締めて、頬にキスをする。


沙羅ちゃんのナカで、
僕のペニスはまだ、硬くて熱いままだった。


「あの…私…」


沙羅ちゃんが何か、言おうとしているのを、
兄さんが唇で止める。


僕はゆっくり腰を動かしながら、
沙羅ちゃんに囁いた。



「沙羅、ごめん。
こうしないと出来なくて。
沙羅は悪くないから。
気持ち良くなって欲しかったし」


沙羅ちゃんの目尻に涙が滲んでいる。


兄さんが涙を舐め取って、
頬や瞼にキスをする。

「沙羅ちゃん、ごめん。
沙羅ちゃんのこと、好きで、
抱いてしまった。
本当に久し振りに勃ったし、
我慢出来なかった。
律が悪いんじゃなくて、僕が…」


沙羅ちゃんは静かに笑いながら、
兄さんにそっとキスをする。


僕は少し激しく腰を回しながら振ると、

「沙羅、気持ち良くなって?
何も考えなくて良いから」と囁くと、
兄さんも頸筋や胸に舌を這わせて、
胸を揉みながら先端を口に含んだ。


沙羅ちゃんのナカが収縮して、
僕のを締め付けて、持っていかれそうになる。


「ほら、声、聴かせて?
我慢しないで?」と言いながらも、
こっちも声が出てしまう。


沙羅ちゃんは身体を震わせながら背中を反らせると、
兄さんが胸を更に攻め立てる。


僕も腰を打ち付けるようにすると、
堪らず、最奥に白い精を解き放った。


沙羅ちゃんも、一段と高い声を上げて震える。


兄さんも、もう殆ど出ない感じだったけど、
射精したみたいだった。






暫く、息を整えて、
心臓の鼓動が同じ速さになるまで、
三人、抱き合っていた。



これまでで一番気持ち良くて、
幸せな気持ちだった。


沙羅ちゃんも同じなら良いと思いながら、
三人で絡まり合うように眠った。
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