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花の香りに酔う如く
第19章 伽羅の香りに包まれて③〜律

「律さん…。
沙羅がお兄様とキスしてるの見て、
嫌じゃないの?」
「不思議と嫌じゃないよ?
慧兄さんが沙羅のことをとても大切に想ってるんだなって感じるし、
キス以上のことをしてても、
沙羅が気持ち良く感じてるのが伝わってくると、
一緒に、沙羅のことを抱いてる感じがするし。
そのおかげで、力がみなぎってくるしね?
兄さんは?」
慧兄さんは、生真面目な顔で静かに話をする。
「沙羅ちゃんは律のお嫁さんだから、
最初は戸惑ったよ?
確かにずっと沙羅ちゃんのことは好きだったけど、
年齢差もあるし、
結婚とか、正直、昔は考えてなかったよ。
っていうか、
なんか、ロリコンみたいかなって思って、
考えないようにしてたのかな。
でも、こんなに可愛い沙羅ちゃんと一緒に居たら、
すっかり無くしていたと思ってた欲望が沸き起こってきた。
すっかり自信も無くなって、
萎縮して、勃たなくなってたのに、
もう、こんなになってるし」と、
最後は照れ臭そうに笑う。
「律さん…。
こんなことしたら、
神様や仏様から天罰が降るんじゃないですか?」
と、真剣な顔で沙羅ちゃんが言う。
「天罰なら、僕が受けるから。
だって、僕がそう望んだんだ。
沙羅は知らないうちに…」
「いや。
僕も同罪だよ?
律が居ない時に、
キスしたんだよ。
それで、沙羅ちゃんへの想いを実感した。
昨夜だって、
自分から沙羅ちゃんを…」と、兄さんが言う。
それを聴いて、
沙羅ちゃんは目を閉じて少し考えると、
目を開けて僕たちの顔を見る。
「じゃあ、3人で罰を受けましょうね?
もう、引き返せないし、
あったことをなかったことには出来ないもの。
沙羅、穢れちゃったのかな?」と小さく笑ったけど、
涙が頬を流れた。
「沙羅は、穢れてなんかないよ?
僕たちの天使だから。
ん?
湯あたりしたんじゃない?
大丈夫?」と立ち上がらせると、
ハラリと沙羅ちゃんの前を隠していた手拭いが外れてしまう。
僕はふらついている沙羅ちゃんを慌てて湯船から出してあげて、
バスタオルで包んであげると、
兄さんは慌ててペットボトルの水を持ってくる。
沙羅ちゃんはにっこり笑って、
「飲ませて?」と言った。
慧兄さんは、口に水を含んで飲ませると、
水が唇の端から溢れて流れた。
沙羅がお兄様とキスしてるの見て、
嫌じゃないの?」
「不思議と嫌じゃないよ?
慧兄さんが沙羅のことをとても大切に想ってるんだなって感じるし、
キス以上のことをしてても、
沙羅が気持ち良く感じてるのが伝わってくると、
一緒に、沙羅のことを抱いてる感じがするし。
そのおかげで、力がみなぎってくるしね?
兄さんは?」
慧兄さんは、生真面目な顔で静かに話をする。
「沙羅ちゃんは律のお嫁さんだから、
最初は戸惑ったよ?
確かにずっと沙羅ちゃんのことは好きだったけど、
年齢差もあるし、
結婚とか、正直、昔は考えてなかったよ。
っていうか、
なんか、ロリコンみたいかなって思って、
考えないようにしてたのかな。
でも、こんなに可愛い沙羅ちゃんと一緒に居たら、
すっかり無くしていたと思ってた欲望が沸き起こってきた。
すっかり自信も無くなって、
萎縮して、勃たなくなってたのに、
もう、こんなになってるし」と、
最後は照れ臭そうに笑う。
「律さん…。
こんなことしたら、
神様や仏様から天罰が降るんじゃないですか?」
と、真剣な顔で沙羅ちゃんが言う。
「天罰なら、僕が受けるから。
だって、僕がそう望んだんだ。
沙羅は知らないうちに…」
「いや。
僕も同罪だよ?
律が居ない時に、
キスしたんだよ。
それで、沙羅ちゃんへの想いを実感した。
昨夜だって、
自分から沙羅ちゃんを…」と、兄さんが言う。
それを聴いて、
沙羅ちゃんは目を閉じて少し考えると、
目を開けて僕たちの顔を見る。
「じゃあ、3人で罰を受けましょうね?
もう、引き返せないし、
あったことをなかったことには出来ないもの。
沙羅、穢れちゃったのかな?」と小さく笑ったけど、
涙が頬を流れた。
「沙羅は、穢れてなんかないよ?
僕たちの天使だから。
ん?
湯あたりしたんじゃない?
大丈夫?」と立ち上がらせると、
ハラリと沙羅ちゃんの前を隠していた手拭いが外れてしまう。
僕はふらついている沙羅ちゃんを慌てて湯船から出してあげて、
バスタオルで包んであげると、
兄さんは慌ててペットボトルの水を持ってくる。
沙羅ちゃんはにっこり笑って、
「飲ませて?」と言った。
慧兄さんは、口に水を含んで飲ませると、
水が唇の端から溢れて流れた。

