この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
花の香りに酔う如く
第20章 沙羅双樹の想い①〜沙羅

「沙羅は相変わらず、小さいな」
空くんはそう言って私の頭を軽く小突いて笑う。
「あら!
空くんはちょっと丸くなっちゃって…」と、
少し膨れて言うと、
その頬をそっと撫でて、
「でも、変わらず可愛いし、
なんか、色っぽくなったよな」と言われて、
紅くなってしまう。
「こら。
僕の奥さんにちょっかい出すなよ」と、
律さんが穏やかな顔で嗜める。
「良いじゃん。
頬っぺたくらい、触っても。
律兄さん、相変わらず沙羅にベタ惚れなんだな」
空くんが言うと、
「いや。
僕も沙羅ちゃんにベタ惚れだよ?」と、
突然、慧お兄様まで言うから、
私は戸惑ってしまう。
空くんは少しポカンとした顔をする。
律さんが、私の方を向いて、
少し真剣な顔をする。
「沙羅ちゃん。
空がね。
僕達にもう一人、男の子が出来たら、
養子に欲しいって言ってるんだ」
「えっ?
だって、空くん、
まだ、結婚もこれからでしょ?
だったら、この先、
自分の子供、授かるんじゃないかしら?」
「こいつ、結婚しないって言ってるんだ」
「…どういうこと?」
更に戸惑った私は、
空くんの顔を見上げる。
空くんは、困った顔をして、
頭を掻いた。
「ちゃんと説明しないと、
沙羅ちゃん、理解できないんじゃないかな?」と、
慧お兄様が言う。
「そうだな。
じゃあ、夜、慧兄さんの家の方で、
ゆっくり話そうか?」と律さんが言った。
空くんはそう言って私の頭を軽く小突いて笑う。
「あら!
空くんはちょっと丸くなっちゃって…」と、
少し膨れて言うと、
その頬をそっと撫でて、
「でも、変わらず可愛いし、
なんか、色っぽくなったよな」と言われて、
紅くなってしまう。
「こら。
僕の奥さんにちょっかい出すなよ」と、
律さんが穏やかな顔で嗜める。
「良いじゃん。
頬っぺたくらい、触っても。
律兄さん、相変わらず沙羅にベタ惚れなんだな」
空くんが言うと、
「いや。
僕も沙羅ちゃんにベタ惚れだよ?」と、
突然、慧お兄様まで言うから、
私は戸惑ってしまう。
空くんは少しポカンとした顔をする。
律さんが、私の方を向いて、
少し真剣な顔をする。
「沙羅ちゃん。
空がね。
僕達にもう一人、男の子が出来たら、
養子に欲しいって言ってるんだ」
「えっ?
だって、空くん、
まだ、結婚もこれからでしょ?
だったら、この先、
自分の子供、授かるんじゃないかしら?」
「こいつ、結婚しないって言ってるんだ」
「…どういうこと?」
更に戸惑った私は、
空くんの顔を見上げる。
空くんは、困った顔をして、
頭を掻いた。
「ちゃんと説明しないと、
沙羅ちゃん、理解できないんじゃないかな?」と、
慧お兄様が言う。
「そうだな。
じゃあ、夜、慧兄さんの家の方で、
ゆっくり話そうか?」と律さんが言った。

