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花の香りに酔う如く
第22章 沙羅双樹の想い③〜律

それから2週間ほど経った週末、
いつものようにお茶の稽古に沙羅ちゃんを実家に連れて行って、
迎えに行こうとした土曜日に、
空が小降りの旅行バッグを持ってやって来た。
「律兄さん、準備してきたけど、
沙羅、ホントに大丈夫なのかな?」と心配顔をして言う。
慧兄さんが、
「んっ?
何?」と訊くので、
説明すると、
「んー。
痛かったり、
辛そうだったら止めれば良いよ。
とにかく、沙羅ちゃんが気持ち良いことが優先だろ?」と言った。
沙羅ちゃんが茶室を片付けたり、
母屋の夕食の準備を手伝ってから兄さんの家に行こうと言う。
「子供たち、実家にお願いしておいたわ?」と、
少し緊張した顔で言って笑った。
「お夕食も食べない方が良いのよね?
お昼も抜いちゃった」と言うのを聴いて、
思わず抱き締めて、
「無理しなくて良いからね?」と言って、
額にキスをした。
「律さん達は何か召し上がるでしょう?
お酒に合うものが良いかしら?」と笑う。
沙羅ちゃんより、
僕の方が緊張してるような気がしてしまった。
いつものようにお茶の稽古に沙羅ちゃんを実家に連れて行って、
迎えに行こうとした土曜日に、
空が小降りの旅行バッグを持ってやって来た。
「律兄さん、準備してきたけど、
沙羅、ホントに大丈夫なのかな?」と心配顔をして言う。
慧兄さんが、
「んっ?
何?」と訊くので、
説明すると、
「んー。
痛かったり、
辛そうだったら止めれば良いよ。
とにかく、沙羅ちゃんが気持ち良いことが優先だろ?」と言った。
沙羅ちゃんが茶室を片付けたり、
母屋の夕食の準備を手伝ってから兄さんの家に行こうと言う。
「子供たち、実家にお願いしておいたわ?」と、
少し緊張した顔で言って笑った。
「お夕食も食べない方が良いのよね?
お昼も抜いちゃった」と言うのを聴いて、
思わず抱き締めて、
「無理しなくて良いからね?」と言って、
額にキスをした。
「律さん達は何か召し上がるでしょう?
お酒に合うものが良いかしら?」と笑う。
沙羅ちゃんより、
僕の方が緊張してるような気がしてしまった。

