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花の香りに酔う如く
第22章 沙羅双樹の想い③〜律
「沙羅ちゃんも食べてないんだから、
僕達の食事とかも良いよ。
それより、本当に大丈夫?」と頬を撫でながら訊くと、
沙羅ちゃんは小さく頷いた。


「じゃあ、今日はさ、
まず、ちょっとだけ慣らしてみようか?
いきなりは無理だから」と空が言う。


「まずはね。
お腹の中を空っぽにするんだ。
そうしないと、安心して出来ないしね」と空が説明すると、
真剣な顔で沙羅ちゃんは頷く。


「でね。
まずは、イチジク浣腸からだな。
やったこと、ないよね?」と、
持参したバッグを開けながら説明してくれる。


「これも結構、興奮するけど、
それって、俺だけかな?」と空が照れ臭そうに笑う。


ソファの処でうつ伏せになって貰って、
「お尻を少し高くして?」と言うと、
ワンピースの裾を捲って下着を降ろすと、
空は躊躇うことなく、小さい浣腸を沙羅ちゃんのお尻に突き刺した。


「あっ…」と、沙羅ちゃんが小さい声を上げる。


「もう一本、入れておこうか?」と、
更に入れて、

「ちょっと待機な?」と言って、
ワンピースの裾を直してあげる。


「あ、俺、風呂を沸かしてくるから、
兄さん達は沙羅の気持ちが紛れるようにキスとかしてあげて?
沙羅はなるべく我慢しな?」と言って、
空はスタスタと風呂場の方に行ってしまった。


慧兄さんと顔を見合わせてから、
沙羅ちゃんをそっと抱き締めてキスをする。

兄さんは後ろから沙羅ちゃんの胸の辺りを弄るようにして、
うなじの辺りに唇を這わせた。


少しすると、
沙羅ちゃんがブルっと震えて、

「あの…。
お手洗いに行きたいの」と言う。


そのまま、行かせてあげようとすると、
手をタオルで拭きながら戻ってきた空が、

「ギリギリまで我慢して?
その方がナカが綺麗になるから」と言って、
ポンポンと沙羅ちゃんの頭を撫でた。


沙羅ちゃんは涙目になって、

「でも…。
無理。
お腹、痛くて…」と呟いた。
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