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花の香りに酔う如く
第3章 モッコウバラのキス①〜沙羅

ずっと黙っていらした水野住職は、
「うちは、家内が亡くなってから、
女っ気もなくて、
無骨なつまらない家だから、
こんなに可愛い沙羅ちゃんが来てくれるのはとても嬉しい。
変な虫がつかないように、目を光らせるし、
別に家や寺のことなんかをさせることもないから、
寺に間借りするような気軽な気持ちで、
大学生活を送って貰えたら…」と言ってくれた。
「勿論、沙羅ちゃんが良かったらだけどね?」と、
私の顔を見る。
周りの大人たちも、私の顔を見るので、
私は少し戸惑いながら律お兄様の顔を見ると、
お兄様は静かに微笑んでくれた。
「あの…。
本当に甘えて良いんですか?
私…、大学のこととか、
お兄様に訊いたり、
お勉強も教えて貰いたいと思っていたから、
とても嬉しいです」と言うと、
みんなが嬉しいそうな顔をした。
「でも…」と続けると、
律お兄様が心配そうな顔をして、
私の顔を見た。
「土曜日に、お茶とお華のお稽古だけ、
続けたいから、
毎週、こちらに戻って来ても良いですか?」と言うと、
律お兄様は珍しく声を上げて笑って、
「勿論だよ?
お寺のお勤めがなければ、
車で連れて来てあげれるし、
土曜日の昼間とか、日曜日の昼間の移動なら、
電車もラッシュじゃないから、
グリーン車で移動出来るでしょう?」と言った。
「律ったら、
ラッシュの電車で沙羅ちゃんが痴漢に遭ったりしたら心配だって言ってね。
それで、お寺に寄宿出来ないかって言ったのよ?
勿論、私たちも心配だから、
その話、大賛成だったの」と、家元先生の奥様が言うと、
律お兄様は恥ずかしそうに下を向いてしまった。
そういう訳で、
私は律お兄様が養子に入った水野住職のお寺に寄宿させていただくことになった。
「うちは、家内が亡くなってから、
女っ気もなくて、
無骨なつまらない家だから、
こんなに可愛い沙羅ちゃんが来てくれるのはとても嬉しい。
変な虫がつかないように、目を光らせるし、
別に家や寺のことなんかをさせることもないから、
寺に間借りするような気軽な気持ちで、
大学生活を送って貰えたら…」と言ってくれた。
「勿論、沙羅ちゃんが良かったらだけどね?」と、
私の顔を見る。
周りの大人たちも、私の顔を見るので、
私は少し戸惑いながら律お兄様の顔を見ると、
お兄様は静かに微笑んでくれた。
「あの…。
本当に甘えて良いんですか?
私…、大学のこととか、
お兄様に訊いたり、
お勉強も教えて貰いたいと思っていたから、
とても嬉しいです」と言うと、
みんなが嬉しいそうな顔をした。
「でも…」と続けると、
律お兄様が心配そうな顔をして、
私の顔を見た。
「土曜日に、お茶とお華のお稽古だけ、
続けたいから、
毎週、こちらに戻って来ても良いですか?」と言うと、
律お兄様は珍しく声を上げて笑って、
「勿論だよ?
お寺のお勤めがなければ、
車で連れて来てあげれるし、
土曜日の昼間とか、日曜日の昼間の移動なら、
電車もラッシュじゃないから、
グリーン車で移動出来るでしょう?」と言った。
「律ったら、
ラッシュの電車で沙羅ちゃんが痴漢に遭ったりしたら心配だって言ってね。
それで、お寺に寄宿出来ないかって言ったのよ?
勿論、私たちも心配だから、
その話、大賛成だったの」と、家元先生の奥様が言うと、
律お兄様は恥ずかしそうに下を向いてしまった。
そういう訳で、
私は律お兄様が養子に入った水野住職のお寺に寄宿させていただくことになった。

