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花の香りに酔う如く
第3章 モッコウバラのキス①〜沙羅

その次の週末に、
パパの運転する車で、水野住職のお寺に行った。
お寺と言っても都会のど真ん中で、
周りはビルだらけだったけど、
一歩、門をくぐると静寂な空間になるような処で、
律お兄様の実家のだだっ広いお寺とは雰囲気が違っていた。
居住する家屋は本堂の隣に建てられていて、
比較的新しくて、私の実家と雰囲気が似ていた。
ご用意してくださった私の部屋は、
広いお部屋にお手洗と洗面所とシャワールームがついていた。
どっしりとしたデスクと椅子と本棚、
大きなベッドとカウチソファは、アンティーク風のものだった。
カーテンやベッドカバーなんかはまだ無くて、
「沙羅ちゃんの好みが判らなかったから、
後で買いに行こうね?」と、
水野住職がニコニコ笑って言った。
クローゼットは備え付けになっていた。
ザッと中を確認出来たので、
引っ越しにあたって、必要なモノの目処はついたし、
ママは、
「最小限のものだけスーツケースに入れて持ってきて、
あとは買えば良いじゃない?
大学生になるんだから、
お洋服なんかも変わるんじゃない?」と笑った。
パパは、
「家賃を入れさせて欲しい」という話を水野住職としているみたいだった。
私は、寄宿とはいえ、
初めての一人暮らしにワクワクしていた。
そして、その翌日に、
改めてスーツケースを手に、引っ越しをした。
その日は、
律お兄様の運転で、
水野住職もご一緒に近くの百貨店に行って、
カーテンやベッドカバーやシーツ、クッションを買って、
外食を取った。
買い物の代金は、
「私からの引っ越し祝いだから」と言って、
水野住職が出してくださった。
とても嬉しそうな顔で、
「女の子は良いね。
こういう可愛いモノを楽しそうに選ぶから。
沙羅ちゃん、娘だったら良いのにな」と住職は笑った。
パパの運転する車で、水野住職のお寺に行った。
お寺と言っても都会のど真ん中で、
周りはビルだらけだったけど、
一歩、門をくぐると静寂な空間になるような処で、
律お兄様の実家のだだっ広いお寺とは雰囲気が違っていた。
居住する家屋は本堂の隣に建てられていて、
比較的新しくて、私の実家と雰囲気が似ていた。
ご用意してくださった私の部屋は、
広いお部屋にお手洗と洗面所とシャワールームがついていた。
どっしりとしたデスクと椅子と本棚、
大きなベッドとカウチソファは、アンティーク風のものだった。
カーテンやベッドカバーなんかはまだ無くて、
「沙羅ちゃんの好みが判らなかったから、
後で買いに行こうね?」と、
水野住職がニコニコ笑って言った。
クローゼットは備え付けになっていた。
ザッと中を確認出来たので、
引っ越しにあたって、必要なモノの目処はついたし、
ママは、
「最小限のものだけスーツケースに入れて持ってきて、
あとは買えば良いじゃない?
大学生になるんだから、
お洋服なんかも変わるんじゃない?」と笑った。
パパは、
「家賃を入れさせて欲しい」という話を水野住職としているみたいだった。
私は、寄宿とはいえ、
初めての一人暮らしにワクワクしていた。
そして、その翌日に、
改めてスーツケースを手に、引っ越しをした。
その日は、
律お兄様の運転で、
水野住職もご一緒に近くの百貨店に行って、
カーテンやベッドカバーやシーツ、クッションを買って、
外食を取った。
買い物の代金は、
「私からの引っ越し祝いだから」と言って、
水野住職が出してくださった。
とても嬉しそうな顔で、
「女の子は良いね。
こういう可愛いモノを楽しそうに選ぶから。
沙羅ちゃん、娘だったら良いのにな」と住職は笑った。

