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花の香りに酔う如く
第3章 モッコウバラのキス①〜沙羅

「良い匂いだな。
沙羅ちゃん、朝ご飯、
作ってくれたのかな?」と住職が言う。
「あの…。
勝手に冷蔵庫とか、開けちゃいました」と言うと、
「おお。
律が作るより、
豪華な朝ご飯だな?」と笑った。
律お兄様が一緒に料理を運んでくれる。
「好き嫌いとか、
アレルギーあったら、
教えてくださいね?」
「出されたものは感謝して何でも食べるよ。
肉も魚も食べるし。
ああ。
糠床のも出してくれたのか」
「端っこ食べたら凄く美味しかったです」
「あれは、亡くなった妻が残したヤツでね…」
「えっ?
申し訳ありません。
勝手に手を入れてしまいました」
「いやいや。
この時期は冷たいし、
若い女の子は臭いから嫌だろうにと…」
「そんなことないです。
祖母もずっと作ってて、
私、大好きなんです。
何年も大切にされてるんですよね?
混ぜるくらいは、私、出来ますから」と言うと、
水野住職は嬉しそうな顔をした。
3人で手を合わせて、
「いただきます」と言って、
少し顔を下に向けて、
「あっ!
ヤダ」
と私は紅くなって声を上げてしまった。
「ん?
どうしたの?」と、律お兄様が怪訝そうな顔をした。
「私…着替えてなくて、
パジャマのままで…」と言うと、
「家族みたいなものだから、
良いだろう?
着替えてきてたら、冷めてしまう」と、
住職に笑われて、
引越し後の最初の朝食からパジャマ姿を晒してしまった。
沙羅ちゃん、朝ご飯、
作ってくれたのかな?」と住職が言う。
「あの…。
勝手に冷蔵庫とか、開けちゃいました」と言うと、
「おお。
律が作るより、
豪華な朝ご飯だな?」と笑った。
律お兄様が一緒に料理を運んでくれる。
「好き嫌いとか、
アレルギーあったら、
教えてくださいね?」
「出されたものは感謝して何でも食べるよ。
肉も魚も食べるし。
ああ。
糠床のも出してくれたのか」
「端っこ食べたら凄く美味しかったです」
「あれは、亡くなった妻が残したヤツでね…」
「えっ?
申し訳ありません。
勝手に手を入れてしまいました」
「いやいや。
この時期は冷たいし、
若い女の子は臭いから嫌だろうにと…」
「そんなことないです。
祖母もずっと作ってて、
私、大好きなんです。
何年も大切にされてるんですよね?
混ぜるくらいは、私、出来ますから」と言うと、
水野住職は嬉しそうな顔をした。
3人で手を合わせて、
「いただきます」と言って、
少し顔を下に向けて、
「あっ!
ヤダ」
と私は紅くなって声を上げてしまった。
「ん?
どうしたの?」と、律お兄様が怪訝そうな顔をした。
「私…着替えてなくて、
パジャマのままで…」と言うと、
「家族みたいなものだから、
良いだろう?
着替えてきてたら、冷めてしまう」と、
住職に笑われて、
引越し後の最初の朝食からパジャマ姿を晒してしまった。

