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花の香りに酔う如く
第3章 モッコウバラのキス①〜沙羅

「うんうん。
そう言ってたもんね?」
「あ!
律お兄様も笑うのね?」と、
頬を膨らませると、
その頬にそっと手を当てて、
「僕のことは?」と言った。
「えっ?」
「いや、何でもない。
とにかく、図書館とかで遅くなると危ないから、
図書館は講義の空き時間とか、昼休みに行って、
人が歩いてる授業終わりの波に乗るように大学の外に出てね?
あのさ。
暫く帰り、車で迎えに行くから。
待ち伏せされたりするかもしれないし」
「お兄様、大変ですから。
大丈夫…」
「そうさせて?
沙羅ちゃんに何かあったら、
そっちが心配」
「何か?」
「そうだよ。
今日はたまたま、上手く逃げれたかもしれないけど、
オトコの方が力があるんだし、
刃物とかで脅されることもあるから…」
「それって、
空くんが言ってた『エロいこと』をしようとして?」
「そうだね」
「お兄様はそんなこと、
しないのに」
「えっ?」
「修行してるからでしょう?
みんなも修行すれば良いのに」と言ったら、
また、お兄様に笑われてしまった。
「今日はとにかく、ゆっくり休んで?
判ったね?」と言われて、
そのまま寝室に戻った。
部屋でシャワーを浴びて、
パジャマに着替えてベッドに潜り込んだ。
お兄様、なんであんなに笑ってたのかなと思ったけど、
とにかく、無事で良かったということで、
体育で選択した空手の授業の時に勧誘してきた空手部に入部するか、
合気道のお稽古、再開しようかなと考えてたら、
いつの間にか眠ってしまっていた。
そう言ってたもんね?」
「あ!
律お兄様も笑うのね?」と、
頬を膨らませると、
その頬にそっと手を当てて、
「僕のことは?」と言った。
「えっ?」
「いや、何でもない。
とにかく、図書館とかで遅くなると危ないから、
図書館は講義の空き時間とか、昼休みに行って、
人が歩いてる授業終わりの波に乗るように大学の外に出てね?
あのさ。
暫く帰り、車で迎えに行くから。
待ち伏せされたりするかもしれないし」
「お兄様、大変ですから。
大丈夫…」
「そうさせて?
沙羅ちゃんに何かあったら、
そっちが心配」
「何か?」
「そうだよ。
今日はたまたま、上手く逃げれたかもしれないけど、
オトコの方が力があるんだし、
刃物とかで脅されることもあるから…」
「それって、
空くんが言ってた『エロいこと』をしようとして?」
「そうだね」
「お兄様はそんなこと、
しないのに」
「えっ?」
「修行してるからでしょう?
みんなも修行すれば良いのに」と言ったら、
また、お兄様に笑われてしまった。
「今日はとにかく、ゆっくり休んで?
判ったね?」と言われて、
そのまま寝室に戻った。
部屋でシャワーを浴びて、
パジャマに着替えてベッドに潜り込んだ。
お兄様、なんであんなに笑ってたのかなと思ったけど、
とにかく、無事で良かったということで、
体育で選択した空手の授業の時に勧誘してきた空手部に入部するか、
合気道のお稽古、再開しようかなと考えてたら、
いつの間にか眠ってしまっていた。

