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花の香りに酔う如く
第1章 月下美人の夜①〜沙羅

「そろそろかしら?」とママの声がする。
「まあ!
本当に綺麗ね?
それに、この香りといったら!」
そんな声と、濃厚な香りで、
私は寝ぼけながら目を擦る。
上のお兄様がニッコリ笑って、私を起こしてくれる。
「ほら。
月下美人の花が咲いたよ?
綺麗だね?」と私に言う。
大きくて幻想的な白い花が、
少しずつ開いていく度に、
濃厚な香りが拡がっていく。
大きく吸い込んだ時に、
不思議な感覚がした。
なんだか怖くなって、
隣に座る上のお兄様の手をギュッと握ると、
私を見て、柔らかい顔で笑いながら頷いてくれる。
ふと見ると、部屋の入り口に真ん中のお兄様が立っていて、
私のことを見ていた。
私がぎこちなく笑うと、
そのまま、少し紅い顔をして、
プイっと出て行ってしまった。
「まあ!
本当に綺麗ね?
それに、この香りといったら!」
そんな声と、濃厚な香りで、
私は寝ぼけながら目を擦る。
上のお兄様がニッコリ笑って、私を起こしてくれる。
「ほら。
月下美人の花が咲いたよ?
綺麗だね?」と私に言う。
大きくて幻想的な白い花が、
少しずつ開いていく度に、
濃厚な香りが拡がっていく。
大きく吸い込んだ時に、
不思議な感覚がした。
なんだか怖くなって、
隣に座る上のお兄様の手をギュッと握ると、
私を見て、柔らかい顔で笑いながら頷いてくれる。
ふと見ると、部屋の入り口に真ん中のお兄様が立っていて、
私のことを見ていた。
私がぎこちなく笑うと、
そのまま、少し紅い顔をして、
プイっと出て行ってしまった。

