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花の香りに酔う如く
第1章 月下美人の夜①〜沙羅

毎年、夏になるとそうやって月下美人の開花をみんなで楽しんでいた。
でも、初めてその記憶として残ったその夜の不思議な感覚と香りは、
今でも鮮明に残っていた。
大人になって思い起こすと、
それは少しエロティックな香りで、
5歳か6歳の私が、
初めて上のお兄様に対して初恋のような感情を持った夜だったのではと思った。
それと、真ん中のお兄様のぶっきらぼうな行動は、
私に対する気持ちの裏返しだったことを、
何年もしてから聞かされた。
そして、同じ歳の男の子とは、
大人になってもずっと、
いつまでも同級生感覚が抜けなくて、
異性としては見れなかった。
でも、初めてその記憶として残ったその夜の不思議な感覚と香りは、
今でも鮮明に残っていた。
大人になって思い起こすと、
それは少しエロティックな香りで、
5歳か6歳の私が、
初めて上のお兄様に対して初恋のような感情を持った夜だったのではと思った。
それと、真ん中のお兄様のぶっきらぼうな行動は、
私に対する気持ちの裏返しだったことを、
何年もしてから聞かされた。
そして、同じ歳の男の子とは、
大人になってもずっと、
いつまでも同級生感覚が抜けなくて、
異性としては見れなかった。

