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花の香りに酔う如く
第5章 クチナシの誘惑①〜沙羅

お兄様の手が、私の頬を優しく包んで上を向かせる。
「沙羅ちゃん、好きだよ。
ずっと好きだった」と言って、
顔を斜めにしながら私の唇に触れる。
そっか。
これなら、律お兄様の高いお鼻がぶつからないのね?
なんてことを考えてしまう。
少し厚めの唇が、
私の唇を喰むように優しく動いているけど、
息が出来なくて苦しくなってきて、
お兄様にしがみついてしまう。
お兄様が一度キスをやめて、
私の顔を見る。
「息が苦しくて…」と言うと、
優しく笑って、
「口、開いてみたら?
鼻呼吸するとかは?」と言う。
もう一度、ゆっくりキスをして、
少し唇を開くと、
お兄様の舌先が、
私の唇を探るようにして、
口の中も優しく探られる。
舌の先が触れ合っては離れて、
また軽く叩くようにされたかと思うと、
絡み合うようになる。
何が起きてるのか判らないけど、
嫌な感じではないのが不思議だった。
持ってたはずのクチナシの枝は、
いつの間にか手から滑り落ちて、
お兄様の髪や首にしがみついていた。
でも、酸欠なのか貧血なのか、
立ってられなくなって、
「お兄様、私…。
倒れそう…」と言いながら、
力が抜けてしまった。
お兄様は慌てて私を抱えるようにすると、
抱き上げて家の中に連れて行ってくれて、
座らせてくれる。
そして、
落としたクチナシの枝と花鋏を拾って来てくれた。
「お花、ちょっと土がついちゃったかな?
洗ってから挿す?
一輪、僕の部屋にも飾ろうかな?」と笑う。
「大丈夫?
立てるかな?
お腹は痛くない?」と言って、
キッチンの水道でお花の枝についた汚れを落としてくれて、
小さいコップを2つ出して、
それに挿してくれた。
「部屋まで持って行ってあげる」と言って、
2人で2階に上がると、
「はい」って言いながら、
片方のコップに挿したクチナシを渡してくれた。
「沙羅ちゃん、好きだよ。
ずっと好きだった」と言って、
顔を斜めにしながら私の唇に触れる。
そっか。
これなら、律お兄様の高いお鼻がぶつからないのね?
なんてことを考えてしまう。
少し厚めの唇が、
私の唇を喰むように優しく動いているけど、
息が出来なくて苦しくなってきて、
お兄様にしがみついてしまう。
お兄様が一度キスをやめて、
私の顔を見る。
「息が苦しくて…」と言うと、
優しく笑って、
「口、開いてみたら?
鼻呼吸するとかは?」と言う。
もう一度、ゆっくりキスをして、
少し唇を開くと、
お兄様の舌先が、
私の唇を探るようにして、
口の中も優しく探られる。
舌の先が触れ合っては離れて、
また軽く叩くようにされたかと思うと、
絡み合うようになる。
何が起きてるのか判らないけど、
嫌な感じではないのが不思議だった。
持ってたはずのクチナシの枝は、
いつの間にか手から滑り落ちて、
お兄様の髪や首にしがみついていた。
でも、酸欠なのか貧血なのか、
立ってられなくなって、
「お兄様、私…。
倒れそう…」と言いながら、
力が抜けてしまった。
お兄様は慌てて私を抱えるようにすると、
抱き上げて家の中に連れて行ってくれて、
座らせてくれる。
そして、
落としたクチナシの枝と花鋏を拾って来てくれた。
「お花、ちょっと土がついちゃったかな?
洗ってから挿す?
一輪、僕の部屋にも飾ろうかな?」と笑う。
「大丈夫?
立てるかな?
お腹は痛くない?」と言って、
キッチンの水道でお花の枝についた汚れを落としてくれて、
小さいコップを2つ出して、
それに挿してくれた。
「部屋まで持って行ってあげる」と言って、
2人で2階に上がると、
「はい」って言いながら、
片方のコップに挿したクチナシを渡してくれた。

