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ただ一緒に居たいだけ
第9章 揺れる
少しだけ眠れたようだったけど、
また痛さで目が覚めた。


「ナプキン、変えなきゃ…」と呟いて、
壁に伝わりながら歩いて行こうとすると、
健吾さんが飛んできて支えてくれる。


「あの…大丈夫ですから…」と言っても、
ずっと優しく支えてくれる。


お手洗いから出ると、また同じようにしてくれる。


「何か飲みますか?
それとも、食べてから薬かな?」と言われて、
曖昧に頷くと、
ソファまで歩いて座らせてくれた。


「料理、出来ないからデパ地下で、
レバーとか、ほうれん草を使った料理、
買って来てみました」と言って、
パックごと出してくれるのを見て、
泣きそうになる。

多分、痛さで弱ってるんだと思った。


「ご飯、早炊き、しましょうか?」と言って立ち上がって、
2合だけ手早く洗って炊飯器をセットする。


買って来てくれたお惣菜を見て、
自分で作った常備菜も出して、
温めたりしてワンプレートに少しずつ並べる。

焙じ茶を淹れて、
健吾さんに運んで貰っていると、
ご飯が炊けた。


2人で向かい合って、
手を合わせて「いただきます」と同時に言うと、
何だかほっこりして、笑ってしまった。


「こうやって誰かと2人きりで向かい合って食事をするなんて、
久し振りだな」と健吾さんが言う。

私は痛くて、
うまく会話が出来ないけど、
少しずつ食べていく。


「あ。
ご飯のおかわりは?」と訊くと、

「自分でやりますよ。
美波さんは座っててください」と笑う。


食事が終わると食器も下げてくれるので、
「軽く水で流してから、
食洗機に入れちゃってください」と伝えた。

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